『パパとムスメの7日間』最後の日▽・w・▽
無事最終回を迎えた
『パパとムスメの7日間』
最高でした。
パパ恭一郎とムスメ小梅の2人は、元通りの人格と身体に戻ることが出来ました。
そして、2人がそれぞれに抱える問題にもきちんと結末をつけることが出来ました。
中身小梅を演じる舘さんと、中身パパを演じるガッキーがそれぞれに素晴らしく、すっかり見慣れてしまったので、元に戻った2人の方に違和感を感じてしまうかも、なんて勝手に心配してたんですが、杞憂に終わりました。
元に戻ったパパ恭一郎はかっこよく、元に戻ったムスメ小梅はパパへのツンデレぶりが可愛いらしく、見ているこちらは顔がにやけっぱなし…
連続ドラマの最終回というのは難しいものです。
最終回までに張り巡らされた伏線をきっちりと回収しなければいけないし、数ヶ月にも渡って視聴者が感情移入してきた登場人物たちの関係にもきちんと結末をつけなければいけません。
この『パパとムスメ~』の最終回、伏線の回収の仕方がまず見事でした。
メインテーマであるパパとムスメの人格の入れ替わり、については早い段階で元に戻します。
それによって、元の日常に戻ってからの2人の関係をしっかりと描くことが出来ました。
パパの仕事は成功に終わり、小梅の恋は健太先輩からの告白によって順調にスタートを切ります。
原作では最後、ある意味モンスターを化す西野和香子も、やや思い込みの激しい女性という以上には描かれず、新たな恋も始まってまずはめでたし。
押しが強くてやや鬱陶しい役柄だった小梅の親友りっちゃんとのエピソードも、心温まる結末を迎えます。
川原家に押しかけてきたりっちゃん父娘と川原父娘の会話は、人格の入れ替わりを経なければありえなかった内容。
入れ替わっていた間にそれぞれの立場を経験したことによって、お互いを思いやるパパとムスメの姿は感動的です。
入れ替わりアイテムとして使われていた桃も、まさか元に戻った後にまで伝説があるとは予想外。
こういう使い方があったのか、とうれしい驚きでした。
佐々木スミ江さん扮するおばあちゃんは、やはり2人の入れ替わりに気づいていたようです。
悪役として登場した櫻木部長も、最後にはパパ川原恭一郎のプロジェクトリーダーとしての力量を認め、出世の後押しをしてくれました。
ストーリー上の伏線に誰もが納得のゆく結末をつけ、人間関係については絶対的な悪人を登場させないことで穏やかにまとめています。
ベタと言えばベタな終わり方なのかもしれません。
ドラマの中のありとあらゆるエピソードがハッピーエンドを迎えました。
でも、それぞれのハッピーエンドにはわざとらしさが無く、このドラマを最後まで観続けてきたものにはこれ以外にはありえない最高の結末になっていた、と思います。
物語には、それぞれの物語の初めから、そうあるべき結末、というものが存在するんじゃないか、と思っています。
それは誰にも、作者にさえねじ曲げることの出来ない物語自身が選んだ運命。
このドラマで言えば、パパとムスメは無事に元へ戻るべきだし、元に戻ったそれぞれの立場は、入れ替わる前よりも善きものになっているべきで、ハッピーエンド以外にはありえません。
変に物語を歪めることをせず、見事なハッピーエンドを見せてくれたドラマの製作スタッフには素直にお礼を言いたい気分です。
ありがとうございました、こんなに楽しいドラマを見せてもらって、と。
そして何より主演の2人の素晴らしい演技にも。
素人なので、演技の巧拙については語るべき言葉を持ちませんが、このドラマに関する限り、舘ひろしさんとガッキーというキャスティング、今となっては、他には考えられないほどのはまり方でした。
舘ひろしさんのコメディアンとしての弾けっぷりも見事なら、実質ドラマ初主演となる新垣結衣さんの可愛らしいことと言ったら。
女子高生を演じたり、オヤジっぽい仕草をするから面白かったり可愛く思えたりしたのも確かなんですが、元のパパとムスメの関係に戻ってから、ママを交えて描かれる日常の場面でも、この2人のコンビネーションの良さは変わりませんでした。
口もきかなかった入れ替わり前と較べて、ごく普通に朝の挨拶を交わし、小梅が失敗した弁当の料理を食べさせたり、軽く言い合いになったりする場面には本当に心が和まされました。
そんな2人を見るのも今週で最後。
続編やスペシャル化を望む声も多いようですが、このドラマに関する限りはこの最終回以上のものはないように思えます。
では、最後にドラマの公式サイトで紹介されているクランクアップ時における、舘ひろしさんの言葉を紹介して終わりたい、と思います。
「俺と結衣は、『あぶない刑事』以来、最強のコンビ」。
愛されてるね~ガッキー
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