スポーツ

歴史の書き換えとハンサム日記▽・w・▽

昨日の深夜、TBS系のチャンネルで放映された「バースデー」という番組を観た方は多いだろう、と思う。

スポーツ選手に焦点をあてたドキュメンタリー番組なのだが、昨夜取り上げられていたのが、ご存知亀田親子。
どんな内容だったかは、観た方には分かっているだろうし、観てなくてもTBSのやることだ。容易に想像がつくと思う。

疑惑の判定で世界ライトフライ級チャンピオンになった、長男興煕 (この字でよかったか?) の試合を、父親史郎側の視点に立って振り返る、いわば 『疑惑の判定』 の正当化する番組だった。
父親史郎を主な取材対象とし、タイトルマッチでセコンドについた彼の様子を映しながら、亀田側、というよりは協栄ジム+TBS側の一方的な視点から試合の各ラウンドを振り返っていた。

当然のことのように、画面に映される場面は亀田選手が攻撃する部分のみ。
試合中ほとんど手を休めることなく攻撃を続け、的確に有効打を当てていたランダエタ選手の姿が映されるのは、試合全体から考えれば数少ない、亀田選手の攻撃が有効だった場面のみだ。

ダウンなどの分かりやすくポイント差がつくものではなかったにしろ、試合全体の雰囲気、つまりいかにランダエタ選手が的確に攻撃を加え、亀田選手が時折見せる反撃にも冷静に対応していたか、がよく分かる3~6ラウンドまでなどの不都合なラウンドの様子は思いきりの省略。

確かに有効と言えた、亀田選手の左右からのボディ攻撃にランダエタ選手が後退するところが実況アナウンサーの絶叫とともにクローズアップされ、自コーナーに戻った亀田選手に父親史郎が 「ポイント勝ってるやろ」 と、言い聞かせる場面が映される。
しかし、父親の言葉を聞く興煕の表情はスタミナが切れたのか、苦しげに歪んでいる。

ナレーター (少年隊東山) のセリフでは、未知の領域に踏み込んだためのスタミナ切れ、と説明されていた11ラウンド以降の今にも倒れそうな様子は、ランダエタ選手の的確で休みない攻撃によるダメージ以外には有りえない。

八百長、かどうかまでは素人である自分に判断はつかないけれども、マストシステム、というジャッジ方法は、必ずラウンドごとの優劣がつけられるために、選手同士が積極的に攻め合うようになることを想定して、引き分け狙い (チャンピオンはベルトを失わずにすみ、挑戦者はチャンピオンと引き分けたことで商品価値を下げずにすむ) の消極的な試合が行なわれないように取り入れられたもののはず。

10ラウンドを過ぎたくらいで相手選手がフラフラになるほど攻め続けたランダエタ選手は、間違いなく手数、有効打、戦術、防御のすべての面で亀田選手を上回っていて、それは各ラウンドのそれぞれの場面が証拠になるはず。

それを映さず、亀田選手側にとって都合の良い場面ばかりを編集して放映したTBSの遣り口は、番組上の演出、なんてもんじゃなくて、最早歴史の書き換え、だ。

2日にこの試合の生中継を観た後、ネットを震源地にしたその後の騒動は容易に想像出来た。
いちいちブログに書きこまなくても、同じ気持ちのたくさんの人達が、自分の気持ちを代弁してくれるだろう、と思って、それは事実ほぼ予想どおりになった。
それらネットに書きこまれたたくさんの記事、日記等を読んで溜飲を下げ、自分では到底知り得なかった亀田一家と暴力団との関わりまでを知ることが出来た。

これで充分であって、そのいわばお祭り騒ぎには自身が参加しないように、と思っていたのだが。
昨夜行なわれた、歴史の書き換え、に対しては文句を言わずにはいられなくなった。

ボクシングそのものがスポーツであっても、試合は興行。
商業イベントの中の目玉商品なのだから、演出もあるだろうし、対戦相手に勝てる可能性の高い相手を探し出してくるのも有り、だと思う。

興行の目玉商品である自陣営側の有望選手が、実際にリングに上がる前に出来るだけ勝てる可能性を高めておくこと、それは興行を主催するプロモーター (協栄ジム) の立派な業務の範囲だ、とさえ思う。

しかし、対戦する選手同士がリング上で対峙し、試合開始のゴングな鳴ってしまったら、試合の結末を決めるのはお互いの拳のみ。
だから、数ある格闘技系興行の中でボクシングだけが、キング オブ スポーツとして別格の扱いを受けてきたのではなかったか。

アントニオ猪木がエースレスラーであった時代のプロレスファンであった自分にとって、それは口惜しい差別、ではあったが、どんな選手かなんて知識が皆無でも、無条件に応援する日本人ボクサーが、世界タイトルマッチで外国人選手の拳によってマットに沈められる事実の前には反論出来ない何かがあったような気がする。

試合の判定に許容範囲を超えるような不正が行なわれ、それを番組をして放映したテレ
ビ局が不正を後押しするような情報操作を行なう。
それはもうスポーツでもなんでもないだろう。

今回の騒動で一番責められるべきはもちろんTBSやプロモーターである協栄ジムであって、ボクサーとしての亀田選手ではない。
彼が世界チャンピオンに相応しい実力を持った選手か、といえば、それはまだ分からない、としか答えられない。

自分達で言うほど強いボクサーではないにしろ、現在ネット上で揶揄されるほどお粗末な実力のボクサーだとも思わない。
強気で対戦相手を挑発し、観客を沸かせることが巧みな、将来有望な若手選手。
それが亀田興煕選手の在りのままの姿なんじゃないだろうか。
少なくとも彼の肉体は、長い時間をかけて鍛え上げられたスポーツ選手の肉体だと思うし、今回のタイトルマッチにしても、あれだけ攻撃を受けてフラフラになりながら、よく最終ラウンドまで持ったものだ、と思う (しかも、自分でも負けだと分かっていた節もあるのに)。

スポーツの世界では勝つことによってしか、手に入れられないものがあるのは事実のようだ。
亀田選手にとっては今回の勝利が周囲の評価よりも大事なものになるのだろう。
しかし、その一方で本来与えられて然るべき勝者としての栄誉、を不当に奪われたランダエタ選手がいる。
彼の立場は、何らかの手段で保護されなければいけないものだ、と思う。

亀田陣営は、減量を理由に防衛戦も行なわずにタイトル返上なんてことも考えているようだが、それに対しては一言、ふざけんな、と言いたい。

権威の正当性を疑われた王者は、自らの手によってその疑惑を吹き払わない限り、王者と名乗る資格は無いのだ。
決定戦によってタイトルを獲得したチャンピオンとして、潔くコミッショナーから指定されたトップ コンテンダーの挑戦を受け、それを退けた後にランダエタ選手との再戦を自ら指名する。

チャンピオンとしての亀田選手を称える番組を作り、放映したいなら、
歴史の書き換えなんてことに公共の電波を使ってないで、自分達でそのシナリオを実現してみろ、TBS。

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ジダンと頭突きとハンサム日記▽・w・▽

終った終ったワールドカップ。
イタリアがフランスをPK戦の末、下して優勝。

大会前から優勝はこのチーム、と思っていたブラジル、イングランドも、大会が始まってから応援を決めたスペインやアルゼンチンもいない決勝戦はとても平穏な心境で観戦出来た。

ジダンの頭突きにはビックリしたけど、言い合いをして一旦去りかけながらわざわざ戻ってきての頭突きとは只事ではない。
相手から差別的なことを言われたか、引退に関しての侮辱でも受けたんじゃないかって気がする。
ジダンの場合に限ったことではなく、ああした暴力行為にレッドカードを出す時には、相手側の意図的な挑発があったかどうか調べ、悪質な挑発行為があった場合には相手選手にも何らかの警告を与えるようにした方がいいのではないだろうか。

サッカーの試合を見ていて納得いかないのは、言い合いから何らかの暴力行為に発展した時に、明らかに挑発しておきながら少しでも相手の身体が触れた途端、大げさに両手を振りまわしながら倒れこむ連中が多いことだ。

肉体的な接触プレイが避けられないスポーツなだけに、歯止めの意味からも行きすぎた行為に対して厳しく当たり、一発退場となるのもしかたの無いことだけれども、例えばわざと倒れたり飛び込んだりする行為をシミュレーションとして罰するなら、暴力行為の原因ともなるような挑発行為についてもチェックすることが必要なんじゃないだろうか。

言い合いから発展する暴力、と書いたがせいぜい頭突きか両手で相手を突き飛ばす、というくらいで相手の選手生命に関わるような危険な攻撃なんて見たことがない。
オンプレイの際のタックルやひじ打ち、膝蹴りの方がよほど物理的に危険だろう。
今のままでは、イングランド戦で見せたC・ロナウドのように意図的に相手を退場に追い込もうとするかのような挑発行為すら、やったもん勝ち、ということになってしまう。

さて、優勝したイタリアチーム。
攻守におけるバランスの良さと選手層の厚さ。
戦術自体は堅さもあるけど退屈。
前にも書いたとおり、現在の世界最強チーム、というわけではなく、ワールドカップというビッグイベントの優勝チーム、という評価が最適なんじゃないか、と思う。

決勝戦に勝ち進んだチームがどちらも堅く守ってから攻撃に転ずる、という意味では似通ったタイプ。
センターバックがゴール前を固めるだけでなく、きちんと攻撃の組み立てに参加し、時には前線にさえ飛び出し、サイドバックも攻め上がる時にはサイドラインを越えてペナルティエリア内にまで飛び込む。
守りの堅い、というイメージのあるイタリア、フランスのディフェンダーでさえこの動き。
日本代表に足りないものがよく見えてきたような気がした。

大会が終って気がついてみると、試合の勝敗をはっきりつけなければならないにしても、決勝ラウンドに入ってからのPK戦による決着の多さ、が目立った。
日程に余裕が無い、というのは分かるんだけれども、何と言うか優勝を狙える強豪チームが次々とPK戦で姿を消してしまうと、優勝チームの権威、正当性というものにケチがつきはしないか。
あくまでも理想だけど、ワールドカップの優勝チームは、その時代を代表する選手、あるいは戦術を備えた最強チームであってほしい。

終った。
本当にワールドカップは終ってしまったんだな~。
今大会ほどたくさんの試合をリアルタイムで見られたワールドカップはなかった。
頭痛がするほど寝ないで見たたくさんの試合。
生きている、というだけで宝物は増える。
しかし、4年は長いよ…(T▽T)

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祭りが終るぞハンサム日記▽・w・▽

7月9日、日曜日の深夜。
ワールドカップドイツ大会の決勝戦が行なわれる、つまりワールドカップ閉幕、である。

世界中の一流プレイヤーの死に物狂いのプレイを見られるのも、本当にあとわずかになってしまった。
足が攣っても、試合中に食べたものを戻しながらでも走りまわる。
ワールドカップでしか見られないプレイ、あるいは選手の表情というものがあり、それがまたこれから4年の間見られなくなる、というのはたまらなく寂しい。
見ていて退屈な試合も、異様な興奮とともに見た日本代表の試合も、応援していたイングランド、スペイン、ブラジル、アルゼンチンが敗れ去った試合も、全てが美しかった。

準決勝のフランス-ポルトガル戦。
ウトウトと眠りの世界に足を踏み入れつつも、何とか必死で見たのはアンリへのファールから生まれたジダンのPKまで。
これで決まった、と自分に言い聞かせ、テレビのスウィッチを切って眠りについた。
結果はそのまま1-0でフランスの勝ち。

「くさってもジダン」と、この日記で書いてきたら、スペイン、ブラジル、ポルトガルといった個人技に優れた攻撃的なチームを退け、あっという間に決勝戦進出。
たまにキラリと光るようなプレイを見せることもある、ということで「くさっても~」と、書いたんだだけど、フランスのこの成績は予想出来なかった…

今大会のジダンは、もちろん試合の趨勢を左右する絶対的なゲームメイカーではなくなっていて、リベリーやヴィエラ、テュラムそしてアンリの名演技、などの活躍がなければフランスが決勝ラウンドで勝ち進むことはなかっただろう。

今大会でも、日本代表が早い段階で決勝ラウンド進出の可能性を失った。
その口惜しさもあって、負けられない一発勝負の時、強豪と呼ばれる各国代表チームがどのような戦い方をするのか、その一点に視点を定めて試合を見るようにしてきた。
特に決勝ラウンドに入ってからは目に見えて得点が減り、攻撃面を見ると退屈だが、試合そのものは緊迫感に満ちている、という状況が続いた。
守備が堅い、という場合もあったけれども、攻撃陣、特にフォワードが決定的なチャンスを外す、という場面が多かった、と思う。
決定力不足は日本だけが悩む疾患ではないようだ。

その中でただ一人フランスのティエリ・アンリだけはフォワードとして結果を残してきた。

「フォワードの仕事は点を取ることだけではない。」

驚くべき決定的なチャンスでのミスを繰り返した「ヤナギザワ」の名言である。
その通りだ。
アンリのようなフォワードを表現するにはピッタリの言葉だろう。

アンリは決勝ラウンドに入ってからだけでも、二つ、スペイン戦とポルトガル戦で試合の勝利を決定づけたフリーキックを得た。
相手側からファウルを受けた結果として、だ。
しかも、その間に行われたブラジル戦では両チーム唯一の得点にして決勝点となるシュートを決めている。
大会を通じての得点数でいえばおそらくクローゼにはかなわないだろうが、ワントップとしての重圧の中、見事に期待される以上の働きを見せた、と思う。


今大会は特に各強豪チームに優秀なミッドフィルダーが輩出していたこともあって、フォワードはワントップ、という形が目立った。
守備を固め、高い位置からプレッシングを仕掛け、ボールを奪い、真ん中から左右どちらかよりへスルーパスを通して、そこからゴール前へ。
「走るサッカー」ということが、特に注目されたのも、そんな戦術が目立っていたからだ、と思う。
どのチームも基本的には同じような戦術で戦いながら、勝敗を分けたものは何だったんだろう?
決勝戦では、その答えが出るかもしれない。

イタリア-フランス戦。

イタリア代表チームが2トップ、プラス トッティかデルピエロで攻撃的に仕掛け、フランスがそれを凌ぎながらアンリのワントップで逆襲をうかがう。
フランスにマケレレがいれば、イタリアにはザンブロッタがいるし、ジダンに対してはやや下がりめにピルロがいる。
戦力は互角、年齢が若い選手の多い分、イタリアが有利か。
攻防の激しい、ゴール前からゴール前へボールの行き交う試合になりそうな気がする。

イングランド-ドイツ

あるいは

ブラジル-アルゼンチン

など、個人的に夢見てきたような決勝戦の組み合わせにはならなかったけど、ワールドカップの締めくくり、薬を使っても眠らずに見る!

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使いまわしのハンサム日記▽・w・;▽

福岡ソフトバンクホークス、王貞治監督の病気療養をテレビニュースで見てミクシーに書いた日記を再録。使いまわしです。

今夜の仕事で焼酎の水割りを約200杯、ひたすら作って燃え尽きました。
では…

昭和39年、1964年に生まれたおれにとって、もの心がついた
時にはもう長嶋さんは引退間近、王さんも現役の晩年でベイブ・ルースやハンク・アーロンの持つ通産ホームラン記録に挑んでいた。

だから9連覇時代のジャイアンツについてはまったく記憶がなく、あるのは10連覇を逃し、長嶋さんも引退し、常勝チームとはいえなくなってからのジャイアンツだ。
ONと言っても覚えているのは王さんの姿ばかり。
しかも晩年なので『怪物』と言われてホームランを量産している頃の記憶もほとんどない。

それでも覚えているのはやはりあのフラミンゴ打法、一本足打法だ。
今から思えば、よくあんなフォームでホームランはまだしも高打率を残せたな、と思う。
打球の上がる角度が独特で、打った瞬間にホームランかどうかが分かってテレビの中の球場全体がどよめくのが分かった。
現役最後、40才で終えたシーズンでも打率こそ低かったものの、ホームランは30本も打っていて、自分が気づかなかっただけで最後まで『怪物』のままだったんだな~、と思い出す。

助監督、という微妙な立場を経て就任した巨人の監督時代には気の短さと選手を信頼していないかのような起用法ばかりが目立ち、リーグ優勝こそ出来たけどとても名監督と呼ばれるような実績は残せなかった。

何年か経ってからホークスの監督に就任する、と知っても、まさか実質球界のナンバーワンチーム(短気決戦には弱いけど)にまで育て上げるとは思えなかった。

しかし、ここ何年か続けてチームの主力選手をメジャーリーグや他チームに流出しても、リーグ戦1位の勝率を保ち続けているのは間違い無く監督としての手腕。
イチローと田口と長谷川がいなくなったら万年Bクラスに落ち込んだ、神戸のチームとはえらい違いだ。
ホークスでも、そしてWBCでも、あそこまで王さんが率いるチームの結束が強いのは、やはり『世界のホームランキング』が監督を務めるチーム、という誇りが選手たちにあったからだ、と思う。
今や、世界一の名将。

その王さんも気がつくと66才。
年寄り扱いされている、Jリーグのオシム監督と同世代なのだ。
それでも、「病気で一番好きな野球から離れるのは辛い」と言う王さん。
必ず、胃の手術も成功して、体力も順調に回復して、またユニフォーム姿を見られることを信じて。
ご回復をお祈りします。

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7月4日のハンサム日記▽・w・▽

中田英寿選手が引退を発表した。
いい決断だと思う。

親友である前園真聖氏のブログを読むと、ブラジル戦の前に打ち明けられたそうである。
中田自身が書いているように、半年前から考えていた、というのは本当のことなんだろう。

所属するチームでも不安定な起用をされていて、ここ何年かの間、彼が高いモチベーションを持って試合に望めたのは日本代表における試合だけだったんじゃないだろうか。
29才、という彼の年齢を考えるとこれから先現在よりもいい条件で海外のチームからオファーが来るとは思えないし、かと言ってJリーグのレベルでサッカーはしたくはならないだろう。
それを考えたら、次のワールドカップまでの4年間を現役選手として過ごす居場所が無い。

逆に他の代表選手は、ワールドカップが終ってからどのようなモチベーションでプレイを続けるんだろうか、と思う。
今回のワールドカップに出場した日本代表チームの主力選手はみんな20代後半。
南アフリカ共和国で行なわれる次回のワールドカップの時にも間違い無くレギュラーポジションを得られるかどうかは微妙な年齢だし、今回の試合結果を考えると、新しい日本代表のメンバーは次代を担う若い世代であって欲しいし、またそうあるべきだ、と思う。
そして何よりあの負け方だ。

惜しい負け方だった、な~に今度こそは!
と、プラスに考えられるような負け方ではなく、ただいつまでも後悔だけが残るような負け方だった。
ただ、ワールドカップに出場するだけのチーム。
そんな現実を見せつけられた負け方だった、と思う。
着実にレベルアップはしているけれども、周囲はさらにスピードを上げて強くなっていた。
あの負け方をして、なお次のワールドカップに向けて雪辱に燃える、というほど不屈の闘志を持っていてくれるならまだ頼もしいくらいなんだけど、それもない、と思うし。

やはり、中田選手の身の処し方が最も筋の通ったものに思える。

次の代表監督は、ほぼオシムで決まりなんだろうけど、相変らずマスコミの連中はオシムの選手を育てる手腕に期待する、みたいな論調が多い。
いったい、いつまで外国人監督に代表レベルの選手を育ててもらうつもりなんだろう。

大体代表選手って代表チームに入ってから、なお育成しなければいかないものなのか?
その国、地域を代表する成熟したプレイヤーが選ばれるべきものなんじゃないか?
だからこそ、イングランド代表に17才のウォルコットが選ばれるのが、サプライズ、になるんじゃないか?
育成のスペシャリスト、を海外から雇い入れるなら、もっと若い世代、幼少年期から指導を受けられる環境にしなければ意味がない、と思う。

一番大事な年代を日本国内の各地域それぞれのレベルで育成して、ある程度サッカーに対する癖、みたいなものが身についてしまってから、海外のさらに高いレベルのサッカーを覚えさせよう、としても育ち盛りは過ぎてしまっている。
川端裕人さんの『銀河のワールドカップ』のテーマの一つでもあった、10~12、3才くらいの年代いわゆるゴールデン・エイジのうちにどれだけ高いレベルのサッカーを身につけさせるか、それをもっと重視するべきだ、と思う。

ゴールデン・エイジの子供たちは、熱意に溢れる、気まぐれで低レベルの指導者に育成され、サッカーに関しては素人でしかないPTAの口出しでチーム編成が変わる、そんな環境でサッカーをさせられているのだ。
子供達に接するような態度で代表選手を育ててもらうなら、そのまんま子供達を育ててもらったほうが、より有効で現実的だ。

オシム監督がまずどのようなチーム編成を行なうのか。
それを楽しみに待ちたい。
ワールドカップでの成績がどうの、とか、それはまた別の話。

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悪夢の中のハンサム日記▽・w・▽

ワールドカップの決勝ラウンドに入って二日で4試合。
その4試合で優勝して欲しいと応援していた3チームのうち、2チームはPK戦の末に敗れ、現在世界最強のはずのチームは1点を取り返すことが出来ずに敗退。
悪夢の中で暮らしているような気分になった。

悪夢、それはつまりアルゼンチン、イングランド、ブラジル、といった今の世代のサッカー選手の中で最も充実したメンバーを誇るチームが姿を消してしまった、ということだ。

この後、残ったドイツ、イタリア、ポルトガル、フランスのどのチームが優勝したとしても、それは世界最強の代表チームが決まった、ということではない。
ワールドカップ、という世界最大の規模と最高の権威を誇る大会で、その代表チームが優勝した、というだけだ。

もったいない。
もったいないな~。
アルゼンチンやイングランドがPK戦という、極度に条件を限定された方法で負けてしまうなんて。一旦引き分けにして再試合にするって、どうしても無理なんだろうか。
まだ、ブラジルの敗戦は納得できる。
90分の戦いの中、フランスは1点を奪い、ブラジルは奪えなかった。

サッカーの試合は、多少の実力差を問題としない試合結果を生み出す可能性、を含むシステムで成り立っている。
だからこそ、「アトランタの奇跡」の起きる余地があるのだ。
しかも、以前にも書いたことだけれども、フランスにはハーフウェイラインを越えて来た相手に対して、早めに仕掛けてチャンスを作らせない厳しいプレスがある。
そのプレスに対抗するためには、ボールを左右に散らし、中盤の底からゲームを組み立てられる戦術眼に優れたボランチが必要なんだけれども、ブラジルのボランチは優れた戦士ではあっても優れた指揮官では無かった。
フランスの仕掛けた中盤の網、その綻びを見つけることが出来なかったブラジルの完敗だった、と思う。

イングランドのオーウェンが靭帯を断裂してワールドカップから消えた時、それほど大きな戦力ダウンになるとは思わなかった。
今のイングランドのエースフォワードはルーニー。
オーウェンとルーニーはプレイスタイルの重なる部分が多い、似通ったタイプの選手だと思っていたので、二人が併用されることはまずないだろう、と思っていた。
ルーニーが復帰出来れば、下手をするとオーウェンは出番すらないんじゃないか、とさえ大会前には考えていた。
クラウチが頭で落として、そこに飛び込むスピードのあるフォワードは一人でいい。
何しろ中盤には世界に誇る中距離砲をズラリと揃えているのだから。
しかし、ルーニーが一発レッドで退場になった時にはじめて失われた戦力の大きさに気づいた。
クラウチ一人じゃ勝てない、と。

クラウチは身体こそ大きいものの、強いフォワードではない、と思う。
ワントップになって出来ることはターゲットとしての役割が最大のもので、しかし退場者を出した味方は彼の近くにまで上がって来れない。
相手ディフェンダーに囲まれながらパスを受け、ゴール前まで持ち込み、シュートを決める。そんな強さは彼にはない。
それが出来るのは、新旧の『ワンダーボーイ』ズ。オーウェンとルーニーの2人だ。
その2人がいなくなった。
あの劣勢の中、延長戦までも含めて120分を戦い続け、何とかPK戦まで持ちこむのがあの時のイングランドの精一杯だったろう。

これまた以前に書いたことだけれど、イングランド代表チームが、充実した世代のメンバーがほぼ全盛期と言っていい年齢で参加出来た今回のワールドカップ。
このメンバーで優勝できなかったことをイングランド代表チームと、イングランド代表チームのファンはずいぶんと長い間、悔やみ続けることになるような気がする。
そういう意味では、ブラジルやアルゼンチンの敗戦よりも重く、絶望も深いのかもしれない。
テリーやファーディナンドが涙を流す姿を見て、そう感じた。

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カンビアッソなハンサム日記▽・w・▽

な~んでリケルメを下げちゃったのかな~?
ドイツ-アルゼンチン。
1-1のまま延長前後半でも決着がつかず、PK戦にもつれこんで、結果地元ドイツの勝ち。
ゴールキーパーの負傷交替の前なら分かるけど、交替カードが残り2枚になってゲームメーカーを下げてどうするつもりだったんだろう。
もちろん、同点に追いつかれないで1点差のまま勝つつもりだったんだろうけど…

同点にされた後のアルゼンチン、特に延長に入ってからの戦い方を見てみると、テベスがやや下がった感じになり、クルスがゴール前に張って、本来この大会では右のサイドアタッカーとして活躍していたマキシ・ロドリゲスをトップ下くらいの位置、真ん中よりに上げた。
アルゼンチンの監督がさかんに上がるようなジェスチャーをしていたのはマキシ・ロドリゲスに対してのものだった、と思うが、恐らく彼はゴール前に飛び込んでいくタイプのアタッカー。
彼に対してスルーパスを流すような選手がもう一人いないと生きてこないんじゃないか、と思って見ていたら、アルゼンチンの攻撃は左サイド寄りばかりになってしまった。

テベスが左サイドに流れて真ん中までの突破を計り、それがかなわないとソリンがサイドを駆け上がる。
ソリンが詰まってしまうとマイナス気味のパスをカンビアッソに渡し、カンビアッソもドリブルとテベスとのパス交換からゴール前に迫るも、ドイツ守備陣に阻まれてしまう。
そんなパターンのくり返しになってしまった。

アルゼンチンは、本来右サイドからも攻撃の形を作れるのだが、マキシ・ロドリゲスが真ん中に入ってしまったためにコロッチーニ一人ではどうすることも出来ず、ハーフウェイラインを越えたところでドイツの中盤選手に囲まれてしまうと、さほど深いところまで攻めこめずに
せいぜい自軍によるスローインを取るのが精一杯。
マキシ・ロドリゲスにゲームメイクをする才能があるかどうか、と言う前に彼自身がボールに触れなくなる時間が続いてしまった。

言っても仕方の無いことだけど、貪欲にゴールを狙い続けたクレスポを下げるんじゃなく、テベスとサビオラの交替だったら。
リケルメが疲れていた、と言うのならアイマールを。
どうせ、クルス一人を入れたところでドイツ守備陣の高さには対抗しきれない。
スピードとテクニックに優れ、決定的なタイミングでラストパスを出し、ゴール前に飛び込む。
そんなプレイを期待出来る、この2人を使って欲しかった。

勝ち抜き戦である決勝トーナメントで同点のまま得点を奪えない状況になる。
それだけで決定的な不利だ。
伝統的な守備の堅さで追加点を奪われることはなかったが、それが限界。
正ゴールキーパーを負傷で失い、絵に描いたようなアウェイの戦地でPK戦による決着をつけなければならなかった。
勝ち進むか、負けてワールドカップの歴史から一時的に消え去るか。
二つに一つしか道のない中で、一方に不利が重なればもう一方が相対的に有利を掴む。
ドイツはその有利を確実に生かした。
堂々の準決勝進出だろう。

アルゼンチンからすれば準決勝進出を賭けた大事な試合で、メッシも、アイマールも、好調だったサビオラも出場させないまま終ってしまったワールドカップ。
悔いの残る大会になっただろう。

見たかったのにな~。
ブラジルとアルゼンチンのワールドカップ決勝戦。
本当は誰のためのワールドカップだったのか。
もう、今は夢となってしまった…

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勝利のためのリアリズムとハンサム日記▽・w・▽

いよいよ今夜はワールドカップ決勝ラウンド一回戦最高の注目カード、スペイン-フランス戦がある。
攻守に好調な様子を見せるスペインと、息も絶え絶えに一次予選を抜け出たフランス。
スペインが有利なように思えるが、アンリ、トレゼゲという優秀なフォワードを擁するフランスも油断出来ない。
サッカーというスポーツは何だかんだと理屈をつけても基本は点取りゲーム。
ひと試合の中に何度かずつ必ずやってくる決定的なチャンスを生かして、キチンとゴールにシュートを決められるフォワードがいるチームは強い。
それはスペインも同様なので、ここではじめて双方の中盤から守備陣にかけての陣容が問題となるんだけど、う~ん、フランスには「くさってもジダン」がいるし、スペインには中盤の底にシャビがいる。
あとは監督が、ノックアウト方式の決勝ラウンド用の、勝利のための戦術、をどこまで徹底させることが出来るか、という気がする。
ここまで引っ張って何ですが、まあ、ゲームが始まってみなければ分からないっすよね。

しかし、イングランドの試合を見ていて感じたことなんだけど、ワールドカップに出場してしかも上位進出を狙えるようなチームの監督には、勝つこと、についてのリアリズムが必要なんだな~、と思う。

イングランド代表チームの監督、スベン・ゴラン・エリクソンはイタリア、セリエA時代の華麗な監督としてのキャリアを経て古豪イングランドの復活を託されたスウェーデン人。
あのハードでリアルなセリエAで強豪チームを率いて好成績を上げていたのだが、イングランド代表の監督を引きうけてからはむしろ批判にさらされることの方が多かった。
圧倒的に、と言ってもいいくらいかもしれない。
ワールドカップに出場するためのヨーロッパ予選でも、明らかな弱小国を相手にやっとこさ引き分ける試合があったりして、「フットボール発祥の地 イングランド」の誇り高きサポーターたちからの解任を求める声が後を経たず、それはワールドカップ開幕直前まで続いた。

今大会のイングランド代表チームは、充分に優勝を狙えるだけのメンバーを揃えている。
フォワードに(今は怪我しちゃってるけど)オーウェン、ルーニー、クラウチ。
ミッドフィルダーには右サイドにベッカム、左にはジョン・コール、やや下がりめにランパード、ジェラードがいて、4バックの右サイドはギャリー・ネヴィル、左サイドにはアシュリー・コール、センターバックにはテリーとファーディナンド、ときたもんだ。
ほぼ全員が働き盛り、全盛期にある選手ばかり、といっていい(騒がれてるベッカムだってまだ31なんだから)。
ロナウジーニョやジダン、リケルメのような決定的なチャンスメイクをする、いわゆる“司令塔”タイプの選手はいないものの、チーム全体で攻撃を組み立てられる分厚い布陣だ。
この世代で優勝出来なかったら、今後さらに何十年とワールドカップ優勝のチャンスは巡ってこないだろう。

監督としてこれだけのチームを率いることが出来るなら、なんというか、少し油断、というか慢心というか、左団扇というか、圧倒的に中盤を支配してパスを回してサイドに展開してからゴール前にボールを入れて、華麗な戦術を見せちゃうもんね、いつだって点なんか取れるんだもんね、怖いのはカウンターだけ、なんて戦術を選びたくなるものじゃないのだろうか。

ところがこのスウェーデン出身のプレイボーイ(60過ぎて女性問題で代表監督の座が危うくなるって…)は、勝つこと、自分が率いるチームを勝たせることについては徹底したリアリストなのだった。
特に決勝ラウンド一回戦、対エクアドル戦。

ルーニーをワントップにして、その下の位置にベッカム、ジョン・コール、ランパード、ジェラードの中距離砲4人をほぼ横に並べて、ボランチの位置にはマイケル・キャナリー一人。
4バックの右サイドには本来守備的な中盤で、今大会ではジェラードとスタメンを入れ替わることもあったハーグリーヴスが怪我のギャリー・ネヴィルの代わりに入った。

元々今大会のイングランド、4バックのサイドの選手はあまり前線に上がることをしていなかった。
もちろん試合展開によってはギャリー・ネヴィルやアシュリー・コールが相手側ペナルティエリア付近まで攻め上がることはあっても、それは従来のオーバーラップの域を出ない範囲での攻撃参加だったように思う。
少なくとも日本戦でのブラジル右サイドバックのように、「シニーニョは先ほどからフォーワードのようなポジションでプレーを続けています。」なんて、NHKのアナウンサーから呆れられるような無茶な攻め上がりが一切無かった。
それは、ベッカム、ジョン・コールという優秀なサイドアタッカーがいればこその戦術だったかもしれないけれど、守備的に見ても安定していて、一次予選の最初の2試合をどちらも1-0で勝つことが出来た。

そして決勝ラウンド一回戦。
イングランドは試合を開始してから前半のほとんどの時間を、スペースに蹴りこまれたボールをただひたすらルーニーが追いかける、という攻撃に費やした。
パスを回すことだってもちろんあった。
しかし、その場合ですら隙を見てはゴール前にわずかに空いたスペースにボールを蹴りこんでいた。
ルーニーがボールを追いまわし、うまくゴール前まで運んでそのままゴール出来れば良し、もしルーニーがゴール出来なくても、その後方からズラリと並んだ中距離砲たちが走りこむ。
中盤でのボール回しを丸っきり省略して、対戦相手のエクアドルに高い位置でボールを奪われる危険をなるべく減らし、失点の可能性を極限まで抑えた戦術だった、と思う。

エクアドル、は厳しい南米予選を勝ち上がる途中で、ホームとはいえ、ブラジル、アルゼンチンのどちらからも勝利を挙げている“隠れた強豪”チーム。
しかも負けることがそのままワールドカップでの敗退を意味する決勝トーナメント。
相手方にチャンスを与えない、リアルでタフな戦術。
これがワールドカップで勝つためには必要なんだ、とあらためて感じた。

走り続けるルーニーを見ていて、この選手を走れる間だけ走らせて、バテて走れなくなったらさすがにクラウチと交替させてやるんだろう、なんて思っていたがエリクソンは恐ろしい。
あの暑さの中、特に後半になってさすがに一人では追いきれなくなってゴール前にパスを通す役割に徹し、そのパスでさえなかなか味方選手に渡らなくなってしまったバテバテのルーニーを最後まで使い続けた。

そりゃ確かにもうオーウェンはいないけど、実績のある走れるフォワードはルーニーしかいないけど、そして結果としてクラウチが丸々一試合分休養出来たけどさ。

あの試合を見ていたらルーニーのことが好きになった。
いいよ。
許すよ。
試合中の態度が悪くても、バクチで借金しちゃっても、ガールフレンドに暴力とか振るっちゃっても。
あれだけ、ゴールを決めたくて試合中ずっとず~っと

「ボールくれ、俺にボールよこせ、俺がゴールを決めるんだから」

と気持ちバレバレの足踏みを続けて

「あそこにボール出せ、あそこ、あそこだってば」

と大先輩たちにアピールを続けてくれたら、そして実際あれだけボールを追いかけて走り続けてくれたら。

リアルでタフな戦術を迷うことなく実行出来る監督と、シュートを決めてゴールを奪うことしか考えない強く、勇敢なフォワード。
ワールドカップで勝ち上がるためのリアリズムを、楽しみながら見ることが出来た。
やはり、大会中は寝てなんか、いられないな。

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負けた負けたぜハンサム日記▽・w・▽ノ

一次予選F組最終戦、ブラジルに4-1で敗れ今大会、日本代表にとってのワールドカップは終った。

ジーコ監督が試合直後のインタビューで話していたとおり、初戦を2点差で落としたことが一次予選敗退の原因であり、ブラジル戦での敗戦は大会前から予想されていたことだった。

ブラジル戦については結果どおり、スコアどおりの実力差だった、と思う。
むしろ、よく得点が出来たと思う。
アレックスにつないだ稲本も、玉田に決定的なパスを出したアレックスも、アレックスからのパスをゴールに叩きこんだ玉田も素晴らしかった。
ブラジルの正GK、ジーダがまったく反応出来なかったファインゴール
あの素晴らしいゴールをこの大会の日本代表の誇りとすることが出来る。
ブラジルがまだ比較的簡単にゴール前、ペナルティエリア付近まで持ちこませてくれていたあの時間帯までが日本の得点が生まれるチャンス。
それを確実に生かしたのだから。

日本代表の一次予選での敗退も実力どおりだと思った。
ブラジルにはかなわなくてもその次には自分たちのチームが来る。
ブラジルを除く三つの代表チームがそれぞれにそう思っていたはずだ。
その中で日本代表が一番弱い、ということではない。
もう一度オーストラリアとやったら勝てるかもしれないし、勝てないかもしれない。
もう一度クロアチアとやったら勝てるかもしれないし、勝てないかもしれない。

ブラジルを除く各国の間にさほど優劣の差は無く、しかしやや抜け出ていたのがクロアチア、というのが妥当な評価ではなかったのか、と思う。
このうちのどこかのチーム同士の対戦で大差がつくような試合結果になれば、その試合の勝者が圧倒的に有利な立場に立つ。
オーストラリアが決勝トーナメントに進めたのは日本戦での2点差勝利のアドバンテージを生かしたからで、それを覆すだけの力が日本にもクロアチアにもなかった。
それが実力どおり、という言葉の意味だ。

日本のサッカーは着実に進歩している、と思う。
実力に較べてやたらとプライドだけは高い日本のサッカー関係者がこうあってほしい、というスピードではないけれど、それでも着実に前に、上に向かって進んでいると思う。

実力と較べてプライドが高いサッカー関係者、と書いたけれども、本当に日本のサッカー関係者(特に一部の評論家と協会関係者、マスコミ)の中には、ブラジル、アルゼンチンといった南米の強豪やイングランド、スペイン、オランダ、ドイツ、フランス、イタリアやポルトガル、といったトップクラスではないけれども、日本代表の実力はそれに次ぐクラスには属しているはずだ、という根拠の無い思いこみをしている連中が多いんではないか、という気がする。
そうでなければ強化試合で日本代表がヨーロッパや南米の中堅クラスの代表チームに大勝しなければ、すぐに監督の交代論が出るようなことにはならないだろう。

今大会の一次予選敗退という結果を受けても、まだ、チャンスで確実に決められたら、とか監督の采配が、という声が聞こえる。
そういうことも含めて、

「自分たちの思いどおりにはならないことが起きるのがワールドカップ」

このジーコ監督の言葉は重い。

一次予選を突破出来なかった代表チームに「感動をありがとう」なんて言う気持ちはさらさらない。
でも彼らに「何やってたんだ」と罵声を浴びせるつもりもない。

三戦を終えて、2得点しか出来なかったのに失点は7、という結果が日本代表の実力。
その代表チームを自分の意志で応援していたのはこちらの勝手だ。
「思いどおりにはならな」かった、からといって責めるのは筋違いというものだろう。

チャンスを確実に生かすフォーワード、攻撃を組み立てるために相手選手との1対1のマッチアップでも慌てないミッドフィルダー、相手が自分たちのミスをついて攻めてきてもズルズルとゴール前まで下がってしまわないディフェンダー、とまだまだ足りないものは数え切れないほどにある。
それでも、かつてはワールドカップに出場を果たすことが悲願だった代表チームが今やワールドカップの常連として認められつつある。
それも日本代表の実力なのだ。
その実力どおりの今回の結果を真正面から受け止めて、次ぎには何をしたらいいのかを考える。
負けた後に出来ることって、それぐらいじゃないんだろうか。

さよなら、ジーコ。
あの、ブラジル代表のエースだった、あのジーコが、4年間日本代表チームの監督だった。
そのことの意味、素晴らしさを理解するのにはもう少し時間がかかるだろう。

最後にジーコにどうしても伝えたいことがある。
それは。

柳沢はね、「ヤナギザワ」じゃなくて、「ヤナギサワ」なんだよ。
あんたが現役選手の最後の過ごしたチームの選手なんだから覚えてやりなよ。



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決勝ラウンドだ、ハンサム日記▽・w・▽

ドイツ、エクアドルもベスト16(ドイツ 3-0 エクアドル)に駒を進め、いよいよ各組に分かれた32代表チームの半分が生き残り、半分が姿を消すその時が近付いている。
今回は今のところ大きな番狂わせも起こらず、比較的伝統国と言われる従来からの強豪国のほとんどがトーナメント式で争われる決勝ラウンドに進めそうだ。

日本代表は数字としてまだ可能性がある、というだけで、初戦を2点の差をつけられて落とした時点で一次予選突破の芽を摘まれてしまっている。

それにしても、ワールドカップで勝つことって本当に難しい。
よく監督の采配がどうのって言われるけれど、例えばゴール前で決定的なシュートチャンスがあって、フォワードがそれを外して結局無得点のまま試合が終ってしまうのって監督の責任なんだろうか。

まあ、その選手を起用したことの責任、というものは間違い無くあるんだけど仮にも一国の代表チームに選ばれるレベルの選手になら最低限の期待はしてもいいと思うし、その期待にも応えられない、当たり前のプレーが出来ないっていうのははっきりとその選手個人の責任だろう。

サッカーの試合では得点そのものが難しく、対戦するチームの実力どおりの試合結果にはなりにくい面がある。
ゴール前での決定的なチャンス、というのはどんなに実力差があってもひと試合のうちには必ずあるわけで、それを確実にものにすることが出来れば例えドイツやアルゼンチン相手でも勝つ可能性は大きくなる。

日本が国際的な舞台で好成績をあげたいのなら、とにかく才能のある選手を守備的なポジションで使わずにアタッカーとして育てるべきだ。
今の代表で言うのなら、稲本なんかボランチよりもっと前で使うべきタイプの選手だと思う。
きっとバラックのような選手になったんじゃないかって気がする。

日本で尊敬されるサッカー選手、というのはたくさんシュートを打ってゴールを決めるフォワードではなくて、そのフォワードにパスを出すミッドフィルダーか、さらにそのミッドフィルダーにパスをつなぐディフェンダー。
過去の有名な選手を思い浮かべても思い出せるのは中盤の選手ばかりだし(釜本とカズのほかにすぐに思い浮かぶ代表クラスのフォワードっている?)、例えば現在テレビ各局で解説者になったりJリーグの監督に就任したりする中には驚くほどフォワード出身の人って少ない。

海外でも、昔ならマラドーナとかジーコとかプラティニとか、今ならロナウジーニョとかカカとかバラックとかジダンとかも確かに中盤の選手だけれども同時に彼らはストライカーであって時にはフォワード以上の得点能力を持っていたし、持っている。

サッカーというスポーツには色々と解釈もあるだろけど基本的には点取りゲームなのだから、もう少し点を取ることを優先し、そして点を取れる選手が尊敬されるようにならなければ、日本代表はいつまでたっても世界のトップレベルには追いつけないまま、になってしまう。

中盤でのパス回しの見事さを誇るだけのサッカーという特殊な方向に進化する、というのもある意味個性的と言えなくはないのだけれども。

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