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病院で生きていた 第一夜 ▽・w・▽

扁桃周囲膿瘍にて6日間の入院加療。
本日退院となりました。

(ここから先には治療に関わるややグロイ表現が出てくることもあります、大したレベルではないのですがご注進にございます)

扁桃周囲膿瘍とは、扁桃炎の炎症が周囲の皮膜にまで及び、深層にある筋層との間に膿がたまる症状。
すごくざっくりと言うと、扁桃炎が悪化して腫れて膿がたまってしまう症状だ。
何しろ痛い。苦しい。Wパンチで襲ってくる。

僕の場合は今まで書いてきたように、まず扁桃炎になった。
痛みが生じた次の日に病院で診察、診療を受け、即座に抗生物質を点滴で投与という早い処置をしてもらうことが出来たのだけれど、入院先の担当医曰く、「まさかここまでひどくなるなんてという最悪レベル」にまで悪化してしまった。
通院中に受けた点滴投与は都合三度。
初日点滴、二日目投薬、三日目四日目にまた点滴。
しかし、二日目の時点で喉が著しく腫れだし、痛みが増し、痛み止めが効かなくなってきた。
せめて三日目くらいにもう一度医師に診てもらえればよかったのだろうけれど、週末に差し掛かっており外来は休診。
点滴投与だけではどうにもならないレベルの炎症になっているのを確認してもらうことが出来なかった。
三日目土曜日くらいまではそれでもなんとか痛み止めが効いている間におにぎり半分とかの食事も出来たのだけれど、四日目日曜日となると痛みと腫れが増大して痛み止めの薬さえ飲み込むことが困難になってきた。

痛み止めは無双であるはずのロキソニン。
ご存知の強烈な鎮痛解熱剤である。それが効かない。
効果が2~3時間しかもたず、4時間程度経つとジンジンと不気味に喉の左側、炎症を起こしている場所が痛み出してくる。痛み始めるともうつばを飲み込むことも出来ない。
日曜日の夜には、口元にタオルを置いて横になり、ヨダレ垂れ流しの状態となった。
四日目の夜は恐怖の夜。
痛みが激しくなり腫れは肥大し、喉が塞がれて息をするのが苦しい。眠ることも出来ない。
何とか夜が空けて月曜の診察時間になれば、何か処置をしてもらえる。
それだけを便りに夜を過ごした。

で、朝。
もう電車もバスも無理、タクシーを使ってカソリック系の病院まで。
まず点滴、それから診察、の予約になっていたのをとにかくまず診察にしてもらえるよう「筆談」で談判。
扁桃周囲膿瘍の特徴らしいのだけれど、腫れた部分が喉を塞ぎ、口内の粘膜全体が垂れ下がってくることで声がこもり、喋れなくなってしまうのだ。

受付の女性が僕の書いたメモを見てただちに耳鼻咽喉科の受付に行って、診察を先にしてくれた。
診察時間まで20分ほど待ち、やっと医師に診てもらえる。医師にもメモを渡す。
「痛みが激しく、喉が腫れて話をすることができません。痛み止めが効きません。薬も飲めなくなりました」

僕の喉を診た医師は「うわぁ、パンパンに腫れちゃってる」。
入院加療と診断が下る。想定内。関係各位への連絡は日曜日に済ませてある。申し訳。
が、しかし。
「この病院の耳鼻咽喉科は非常勤で月、木しか医者がいないので入院加療は中央病院に行ってください。向こうの先生にはちゃんと手紙を書きます。僕が直接電話を入れて頼んでおくのですぐに向かってください」
呆然。
ご存知の方も多いかもしれないが、病院を移るということは、それまである程度の段階を踏んでいた診察や検査状況が一度リセットされてしまうということになる。
つまり、また外来で受け付けをして長い間待たされたあげく、最初から症状を医師に説明しなければならなくなるわけだ。
血液検査も鼻から入れるファイバースコープも、苦しいさなかに無理くりに喉を開けて舌を押さえつけられて奥まで覗かれ、針でつつかれることも含めて全部。

こういっちゃなんだけど僕はもうフラフラだった。
扁桃周囲膿瘍というのは、高熱を発するのである。鎮痛解熱剤を飲んでなお37度7分の熱があったのだ。
看護師さんが気の毒そうに「ここまではお車ですか、タクシー?大変ですねぇ」と同情はしてくれるが結局紹介状みたいなものを持たされ、それでその病院とはお別れ。

タクシーで中央病院に向かう前に、どうしても相手方に届けなければならない書類があったのでそこに立ち寄る(幸か不幸かカソリック系病院のすぐ近くにあっ た)。約束の時間よりかなり早く届ける形になったのと僕の様子を見た相手は何事かという雰囲気、ここでも筆談で押し付けるように渡してタクシーに乗り込 み、中央病院へ。

案の定そこから1時間半ほど待たされることに。
まず総合受付。係の人がいて、ヘルプをしてくれ、僕の代わりにも問診票まで書いてくれるのだけれど、そこからまず30分。紹介状って案外多くの人が持ってくるのでそれによって順番が早くなることはないらしい。
やっと、耳鼻咽喉科のロビーへ、そこから1時間。
どこをどう見ても僕ほどは苦しんでいない人たちがソファに座ってどんどん先に診察室に入り込んでいく。これは予約のある人優先で当日にやってきた患者が後回しというシステムのせい。仕方無し。
やっと、診察室へ。
回らない口で症状を説明し、喉を診られ、鼻スコープを入れられ、ついには穿刺、つまり注射器を刺して直接腫れた部分から膿を吸いだす治療に。
待ってました!僕が四日目の夜を何とか乗り切ったのは、診察を受ければ必ず穿刺か切開になり、膿を取り除くことが出来るようになる、と期待していたからだ。

苦しい最中にもネットで色々と調べた結果、扁桃周囲膿瘍には結果それしかないらしいと判明。
この症状を引き起こす菌のほとんどはいわゆる嫌気性菌、膿を吸いだして腫れを取ることと、菌を外の空気に触れされる一石二鳥の治療法なのだ。
今の痛みを考えたら、本当に喉ごと切り取って欲しいくらいだったので、月曜日にカソリック系病院に向かう時にも大いに期待していたのだけれど。

結局喉に刺された注射器の針は2本。18番ゲージというなかなかに立派な外観を持つ針であった。
「ほら、こんなに取れた」と、医師が見せてくれた直径3cmほどの注射器のシリンダーには描写を自粛せざるを得ない膿瘍の内容物が5cm分ほど。
「もう一本行くから」。
熱燗頼んでんのか、なんてツッコミを思いつけるのは今だから。
今度は喉の上部にグッサリ。

これを読んでいる方の中にはこういう話題が苦手の人もいるかも知れないから言っておくと、この喉に針、そんなに痛みはありません。
チクッと言うよりはグサッて感じに刺さってくるんだけど、それより腫れた喉の痛みの方がよほど痛いので余裕で我慢できます。
これで痛みの根源が取り除かれると思えば、さあ18番ゲージ、バッチこい!くらいの気持ちになります。

で、この後入院。
その時にはもう熱も高くなり、意識が朦朧として病室迄車椅子のお世話に。
点滴は大が2本、小(こちらが抗生物質)を2本。これを2セット。
看護師さんが「座薬を入れれば楽になりますよ、恥ずかしく無いですから」と勧めてきてくれてお願いする。
桃のような尻に座薬注入。
これが噂の、ロキソニンから最強鎮痛解熱剤の称号を奪った、コメントでも紹介されていたボルタレン。
痛みは劇的に去ったのであった ▽・w・▽

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