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2010年2月

才能という名の向き不向き ▽・w・▽

ひげくまさんの記事を読んで楽しそうだったので、現在Perfume唯一のラジオ番組を聴いてきました。


面白し。




Perfumeのラジオ番組というと、2007年9月からファンになった僕にとっては「マジカル」であり「パンパカ」となります。




皆さんの中にも懐かしく思い出す方が多いだろう名番組二つ。




現在の番組は、特に初期の頃、構成作家の台本によるしばり、みたいなものが強くて三人の自由度みたいなものが少なく、Perfumeのトーク特有のグダグダ感の感じられない妙にきっちりとしたものになってしまっていたように思います。




Perfumeのラジオ番組って、基本的にあ~ちゃんが回し、かしゆかがそれを受けて「筋」を作っていって何か「ネタ」的な「趣向」の段になるとのっちに振って(かなりの割合でムチャぶり)、二人がそれにツッコむ、という流れになる、という基本形がしっかりとありました。




まだ中三とか高一の頃あたりから自分たちのラジオ番組を持っていた「ベテラン」MCなので、台本で何かテーマであるとか大筋の流れを指定しておけば、あとは三人がどうとでも出来る。




対応能力の高さに支えられた、それでいていかにも三人らしいグダグダ感、聴いているこちらよりもまず三人が一番自分たちの会話の面白さを楽しんじゃってるんじゃないか、というくらいのゆるい空気感、がPerfumeのラジオ番組の魅力、のような気がします。




今の番組でも、ようやくその雰囲気に近づいてきていて、台本によって指定されたネタを三人がその場で処理するというシステムが有効に機能してるような感じになってきました。




僕は、出来る事ならPerfumeはもう一つくらいラジオ番組を増やしたほうがいいんじゃないか、という気がしています。


テレビ番組もいいんですけど、ファンとの距離感みたいなものがより近いのはラジオのほうなんじゃないか、と。


そして、「演出家」としてのあ~ちゃんの才能が生かされるのは、トーク中心のラジオなんじゃないか、という気が。




笑いながら喋るものだから、何を言ってるのかよくわからなくなるかしゆかの声とか、マジ笑いするときのあ~ちゃんのどすの利いた声(笑)とか、あ~ちゃんのプライベート話にくいつくのっちの様子とか、三人の仲の良さが遺憾なく発揮される、あの幸福感は、ラジオというファンとの密室でだけ成立するものなんじゃないか、と思います。




昔々、ビートたけしさんが深夜のラジオ番組を基地のようにしながら、ラジオ番組を聴いているファンとの間にだけ通じるネタをテレビ番組でそれとなく披露して幸せな共犯関係を築き上げていったように、Perfumeもラジオ番組をメディア内における活動の拠点として、握手会やリリースイベントの組めない現時点でのファンとの距離感を近づけていく。




そんな「攻め」方もいいんじゃないかな、と思う雨の午後。




さて、出かけますか ▽・w・▽

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重なる、融けあう、響く ▽・w・▽

たなbさんが紹介してくれた広島時代のあ~ちゃんのっちのデュエット動画「好きになってよかった」、もうみなさんはご覧になりましたか?




タイプの違う二人の若き歌い手の豊かな才能を感じさせてくれる素晴らしいパフォーマンスが収められています。


うp主さんのコメントによると、この曲は加藤いづみさんの作品、ということで綺麗なメロディーと切ない歌詞が心にしみる名曲ですね。




まずイントロ、続いて画面左側からのっちが歌いながら登場します。


のっちは、普段話している時の声の印象と歌声がストレートにつながっているようでいて実は違っている。


これは発声法が違うから、なんでしょうけど、とても素直な発声によって普段の話声のケロケロっとした印象とはイメージが変わります。




真っ直ぐで張りがあって、キラキラしていています。




のっちのソロパートの後、画面右側からあ~ちゃんの登場、ステージ中央でのっちとわずかな距離を開けて歌います。




どうでもいい細かいことなんですけど、画面全体がやや左寄りになっていてあ~ちゃんの左腕側のスペースが若干広くなっています。




あ~ちゃんの歌声には微妙な揺らぎがあります。


声が硬いかな、と思えばすっと柔らかくなったり、大人っぽい声だな、と感じた次の瞬間には年齢相応の素直な可愛らしい声になったり。




ただしあ~ちゃんの声質の良さ、というのはのっちとはまったく違ったレベルで、これはもう天賦の才。


本人が意識して喉を詰めた感じで大人っぽく歌う部分より、やや力を抜いたまっすぐな発声になった時のほうが歌声の艶、キラメキが大きくなり、少なくともこの時点では技術よりも才能が優っている、という印象を受けます。




二人は歌い方、も違います。




まっすぐな発声に時おり細かいビブラートを加えるのっちと、こまめにきれいなビブラートを加えるあ~ちゃん。




声の出し入れ、と言うんでしょうか、のっちが発声の強弱を丁寧に心がけるように歌い上げている点も印象に残ります。




楽曲の世界観に浸るように歌うのっちと、今と変わらず観客席からの拍手に微笑み、カメラをちょっと意識して観客の様子を確かめるように歌うあ~ちゃん。




驚くべきことに、声の質も、細かな歌い方も異なるこの二人の歌声は、重なり合う際にまったくお互いの歌声のじゃまをすることが無く、融けあい、一つの「歌」として聴く者の心にしみこんできます。




これももう天の配剤と呼ぶしかない才能の出会いであって、Perfumeというユニットは、もちろんかしゆかも含めて、三人の天才たちが、何の作為も無く寄り添って成長を続けてきた奇跡そのものなんだ、と言うしかありません。




Perfumeサウンドの素晴らしさは、まず何よりも作家である中田ヤスタカさんの作品の見事さ、を下地にしながら、それを表現する三人の音楽的才能の豊かさに支えられていて、だからこそ、のクオリティの高さなのだ、と僕は思います。




この動画で言うと、二人の楽曲に対する音楽的なアプローチも違っています。




楽曲の魅力を的確に把握し、それを素直に表現するのっちと、楽曲の魅力を把握した後、それを自分というフィルターを通してどう表現するかを心がけるあ~ちゃん。




二人の共通点は抜群のリズム感で、田中先生なのかな、講師の指導もありながらなんでしょうが、スローバラードを歌う時における大切な要素であろうテンポにまったく乱れが無く、これほど二人の歌声、曲間の様々な場面でのタイミングがピタリと重なり合うのは驚きを通り越してただただ感動。




あと、これも講師陣の指導の賜物なんでしょうけど、自分が歌いたいように歌うのではなく、楽曲の魅力を聴いてくれる人達に伝えようと歌う姿勢が素晴らしい。




歌声が重なった時に、声量では優るはずのあ~ちゃんよりも、なぜかのっちの歌声の方が強く感じられる、という点も今と同じで、微笑ましく感じます。




こういう動画を見ると、また生歌をぜひ、と感じられる方も多いだろう、とおもいます。




僕は個人的には、Perfumeのメンバーの歌の上手さというのは中田さんによるボーカルエフェクトの大前提であり、三人の歌があっての楽曲の素晴らしさだと思っています。




三人の、いわゆる生歌の上手さ、というのは隠された武器ということで充分であり、Perfumeサウンドの強み、尖った部分というのは、中田さんによる徹底した、本隊=基地であるcapsuleでさえもここまでは踏み込んでいない圧倒的な領域のボーカルエフェクトにある、とも思っています。


尖っているべきなのは、サウンド傾向では無いんですね。


どこまで踏み込むか、徹底するか、という姿勢がなければ、サウンドの傾向がどうあろうと「edge」は聴く者の心にぶつかってこないんです。




僕は、そしてファンの皆さんは「口パク」と揶揄されるこのユニットの本来の素晴らしさを理解しいるし、信じているし、さらなる成長が待っていることを知っている、と思います。




何度でも言いますけど、Perfumeの歌というのはパフォーマンスによって表現されるものであり、Perfumeという音楽ユニットは、音楽の全体的な表現という新しい分野の開拓者です。




こういう動画を見ながら、4月に発売される新曲が、Perfumeの最高傑作となる「ネクストワン」が、どんな作品となって姿を現してくれるのか、までを楽しみに待っていようと思います。




最後に、うp主さんへ感謝を込めてキスを。




い~や、逃がしませんよぉ~ ▽・w・▽



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Perfumeの女神 西脇綾香の光と、影 約束された場所へ 実 ▽・w・▽

さて、今年で最後の「光と、影」は「虚」「虚実」のパートが終了。


「虚」のパートでは、2006年にあったとされるPerfumeの解散危機を取り上げ、Perfumeを思わせるガールズユニット「Perfu○e」の解散が決定し、失われていく世界と、解散を受け入れていく三人の様子を、「虚実」では、「Perfu○e」が解散してからファンになった▼・w・▼が解散の真相を妄想する、という形で描いております。


Perfumeというユニットは、やはりアイドルユニットであり、そのイメージというのはけっこう内幕が分かっているようで実は何も分かっていないことが多い。


本人たちの口から語られる「事実」というのは非常に限られていて、しかも、彼女たちの過去の活動に対する疑問やこだわり、というものをインタビュアーのほとんどが感じていない、ということもあってファンがPerfumeの活動を考える時に起こる「なぜ?」という部分については質問される機会も無く、まったく明らかになっていません。


もちろんこれには、「ファンが知らなくてもいいことがある」という意見もあるでしょうし、「ファンが知りたいと思うことをメンバーは全部明かせ」という意味合いとは違います。


ファンの疑問、謎、が明かされる時はいつかは来るでしょうが、それはおそらくPerfumeが表だった活動をしなくなってから数年、あるいは十数年を経てからようやく明らかにされることでしょうし、現在である必要もないことだ、と思っています。


どうせ、と言ったら語弊がありますが、どうせファンが応援するアーティストなりアイドルなりについて感じること、思うことなんていうのは多かれ少なかれ全てが妄想であり、ファンとしてはそれぞれの妄想を楽しんでいればいいのではないか、というが僕の基本的なスタンス。


妄想の種、となるのはやはり「謎」や「疑問点」であって、僕の考えるPerfumeの「謎」は例えば


イルカ:   なぜぱふゅーむが結成されたのか


ロバ:    なぜぱふゅーむから初期のメンバーの一人が抜けたのか


ハト:    なぜその時点で解散して、あ~かしを含めたままでいいのだから、

       別ユニットなりの活動にシフトチェンジしなかったのか


ニワトリ:  なぜ大本彩乃ちゃんが参加することになったのか


ホタテ:   なぜ大本彩乃ちゃんが参加し続けることになったのか


ヘチマ:   なぜ三人のままで、なぜぱふゅーむだけがユニットまるごとの

       上京となったのか


トンビ:   すでに活動を始めていた先輩ユニットの他に、なぜPerfumeだけが

       CDデビュー出来たのか


チーズ:  まったく売れなかったのになぜ活動が継続されたのか


リンゴ:   しかも、なぜメジャーデビューまでさせることになったのか


ヌタ:    メジャーデビューまでこぎつけたPerfumeが、なぜメジャーデビュー

       からわずか一年にも満たないうちにあわや解散か、という事態

       にまで追い込まれたのか


ルバーブ: そして、なぜPerfumeは活動を継続出来て、


       なぜブレイクすることが出来たのか


ヲ…ヲ?: ブレイクの本当の演出家は誰なのか


ということなどです。


イルカ: 

ぱふゅーむが結成された時点での本人たちの様子、というのは現メンバーであるのっちが含まれていないことなどもあってあまり積極的に語られることがありません。


本人たちもあまり話したくないようだし、事務所的にも触れて欲しくない事柄のようです。


ロバ:

これはもう黒歴史であって、語られることはないかもしれません


ハト:

基本的にユニットを組むのは、イベントなどの出場権を得るためにユニットオーディションに合格するため、のはずですから一つのユニットなりユニット名にこだわる必要はそれほどなかったはずなんですが。


ニワトリ:

三人とも以前から仲が良くて、というわけではないのですから尚更。

あ~ちゃんとかしゆかの絆、のようなものを考えると、かしゆかが知らないうちにのっちの加入が決まっていたこと、はいかにも不自然に感じられます。


ホタテ:

のっちやちゃあぽんがそうであったように、有望な生徒が色々なユニットへの参加という形で経験を重ねること、はけっこうあったようなのに、なぜのっちがぱふゅーむ専属、みたいな形になっていったのかは明らかになっていません。

少なくとものっちにしてみれば、「ぱふゅーむも」やってもいいかな、くらいだったはずなのに。


ヘチマ:

これは、BEE-HIVEの他のメンバーを考えると例外的な措置、となります。

ユニット、という単位では管理が大変になる可能性が多いし、実際に先輩ユニットはまあ、色々あったわけですし。

全国オーディショングランプリののっちが引き続き地元の提携校でレッスンを、というのは分かるし、BOYSTYLEでも、グランプリメンバー+スクールの生徒という構成がありますから、分からないではないのですが。


トマト:

ぱふゅーむと同時期に上京したであろう他のB.H.メンバーがCANDYさんをのぞけばCDをリリースすることも出来なかったことを考えれば、2003年の8月の時点で(つまり意思決定ははるか前)全国デビューが決まっていたことは、Perfumeへの期待の高さを感じさせます。

しかし、なぜ?のっちか?


チーズ:

当時の熱心なヲタによる大量複数枚買いがあっての、のべ数百枚、ですから、一人一枚で数えるなら、おそらく、CDリリースごとに200~400枚くらいしか売れてなかったのではないか、と思います。

やはりBuzyの亀戸での活動と同じく、プロとしての活動を経験させるための準備期間としての全国インディーズ活動、と考えた方が自然かな、という気がします。


リンゴ:

既定路線だった→でもあまりにも売れなくてB.H.的な事情もあってテイチクレーベル、もしくは予め話がついていたはずの他レーベルではメジャーデビュー出来なくなった→会社の事情と現場スタッフの熱意によって篠木さんに話が持ち込まれて何とかデビュー


という流れなのかな、という気がします。

この時点でアミューズはかなりのリスクを負っています。


ヌタ:

これには現場スタッフのうち、活動への影響力の強い部署で責任者が変わらざるを得ない事情があった、ということが大きいのかな、と思います。

中村氏がいつ頃から体調を崩されたのか、は分かりませんがおそらくメジャーデビュー前後だったのではないか、と。

Perfumeの現在までの活動の鍵を握るのは、2007年に亡くなられたこの人です。


ルバーブ:

2006年夏の危機を乗り越えても、Perfumeの内部事情が苦しいままだったのは変わらなかったと思われます。

「コンベス」は発売当初はそれほど売れ行きが好調だったわけではありませんから。

なぜ次回のCDのリリースが決まり、なぜライブDVDの発売が決定したのか。

この時期にはPerfumeの活動に関する主導権を握っていたのはアミューズではなく、TJCだった、と考えられます。


ヲタ:

これは、何か仕掛けがあった、ということではありません。

業界関係者にとってもPerfumeのブレイクというは「所属事務所もノーマークだったのに、現場から始まった理想的な形」と言うほどのものだったようですが、ブレイクが始まってから(2007年7月)アルバム「GAME」発売→「GAME」ツアー、シングル「ラブワー」発売までのこまめな情報投下による鮮やかなイメージ戦略は、武道館以降のそれとは明らかに手法が異なっているように思います。

そこらへんが、気になります。


ということで、今年の「光と、影」は、まだまだ続きます ▽・w・▽

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Perfumeの女神 西脇綾香の光と、影 約束された場所へ 虚の実4▼・w・▼

Perfu○eの所属事務所が、なぜ、インディーズ時代にはCDの売り上げが1000枚にも達していなかったPerfu○eをメジャーデビューさせたのか。



このことについて、難しく考える必要はないのかもしれません。



2003年の5月から開始されたインディーズ活動は、その年の8月に全国インディーズデビューを果たしたことを含めて、いずれメジャーデビューさせるための猶予期間であり、メジャーデビュー出来るかどうかを判定するための試用期間ではなかった。



Perfu○eのメジャーデビューは、広島から上京する際にはもう決定していた既定路線だった、と解釈することが一番自然なことのような気がします。





Perfu○eが所属していた若手女性アーティスト養成プロジェクト「○EE-HIVE」は、事務所の創設25周年を記念した動きの中で起こり、2003年に本格的なスタートを切りました。





スタート時の所属メンバーは17人。


うち、ユニットが3組13名、ソロが4名。





Perfu○eは、先輩グループ「○OYSTYLE」「○uzy」に次ぐポジションを与えられていた、と言えそうです。


○EE-HIVE初期の活動の中では非常に優遇されていたとさえ言ってよく、全国インディーズデビューが2003年の8月6日。


同じ日に當山○央がソロアーティストとしてデビューを果たしています。





○uzyとしてのCDデビューは翌年2004年の3月3日ですから、インディーズとはいえCDのリリースはPerfu○eの方が早かったことになります。





2003年5月3日のプロジェクト開始記念ライブをはじめとして、サ○リオピュー○ランド、サ○ストリート○戸などでライブの経験も積みかさねていき、2004年1月3、4、5日と行われたプロジェクトのニューイヤーライブでも先頭バッターとして3日のワンマンライブ(同プロジェクトの他メンバーはゲスト出演)を敢行。





メドレーを含む8曲を披露しています。





その後も3月17日、9月8日と、約半年周期ながらCDのリリースも続き、順調に行けば2004年度中のメジャーデビュー、となるはずだったのでは、と思われます。





ただし、Perfu○e解散ライブに寄せられた関係者としてのコメントの中で明らかにされたレコード会社の重役S木氏の証言の通り、2004年の9月には打診されていたメジャーデビューは2005年の9月、と丸々一年間という準備期間を経てようやく実現されています。





しかも、先輩グループの契約先であり、所属事務所とのつながりも深いレコード会社系列のレーベルとはまったく関係のないレコード会社からのCDリリース。





既定路線だったはずのメジャーデビューに、何らかの障害が発生し、やむなくつながりの深いレーベルからのデビューを諦めざるを得ない状況になったのでは、と考えられます。





障害、として考えられるものを挙げていくと、まず所属していた養成プロジェクトの運営上の挫折、が関係しているのではないか。





地方から有望なタレントを発掘して育成するはずの養成プロジェクト「○EE-HIVE」は、2004年の3月に「○uzy」がメジャーデビューしたことによって同一プロジェクト内に定期的にCDをリリースするアーティストを3組も抱えることになり、プロジェクトとしての活動が事実上中断してしまいます。





そして、その先輩グループが売り上げという点で苦戦していたこと、Perfu○eのインディーズ時代の売り上げ枚数が非常に少なかったこと、が、Perfu○eのメジャーデビューの引受先となるはずだったレーベルに二の足を踏ませたのではなかったか、と考えられます。





それでもPerfu○eが何とかメジャーデビュー出来たのは、S木氏のコメント内にもあったようにマネージャー陣の献身的な活動があったから、なんですが。





現場スタッフが、Perfu○eというユニットへの期待と愛情からメジャーデビューをさせようと活動を続けたことには疑いの余地はないだろう、と思われます。





ただし、それはあくまで現場スタッフの、であって所属事務所の思惑はまた違っていたであろう、と思います。





Perfu○eのメジャーデビューは既定路線であった、と書きました。





Perfu○eが上京するまで所属していたタレント養成スクールというのは、所属事務所が全国各地の地方TV局に働きかけて設立した数校のうちの一つ、です。





○EE-HIVEプロジェクトに参加した17名の少女たちは、先輩グループのメンバーも含めて全員が地方のタレント養成スクールの出身者たちであり、その中には所属事務所の働きかけで地方TV局が設立したスクールの子供達、が含まれています。





特にPerfu○eは、広島に設立された養成スクールが所属事務所に送り込んできた第一期の卒業生であり、所属事務所としては、自らの働きかけで設立されたタレント養成スクールの生徒をきちんとマネージメントします、という具体的な実績を提示しなければならなかったはずです。





先輩グループのうち「○OYSTYLE」は、所属事務所の全国オーディションでグランプリを獲得した3人の少女に、プロデビューまでのレッスン場所を提供した養成スクールの生徒一人を加えた構成であり、「○uzy」は全員が同スクールの出身者たちであり、そのうちの半数は別名義ですでに一度メジャーデビューを経験しています。





いわば、この二組は事務所が期待を寄せるスター候補生たちであり、Perfu○eは地方の養成スクールからピックアップされた数名のうちからこのスター候補生たちに続く存在として選ばれ、メジャーデビューが約束されていたのではなかったか、ということが考えられます。





Perfu○eは2003年の前、2002年には地元広島限定ながらCDデビューを果たしています。


作詞作曲、プロデュースが所属事務所所属のアーティストであるロックミュージシャンで、彼は広島時代にもう一曲Perfu○e(この頃はぱふゅー○)をプロデュース。





この2002年というのは3月から4月にかけて「○uzy」の前身グループ「○OLOR」が新メンバーを加えてライブを披露し、さらに7月には「○OYSTYLE」がメジャーデビュー。





「○EE-HIVE」プロジェクトが密かに活動開始への助走をはじめる中に、すでにPerfu○eが組み込まれていた、と考えることが出来そうです。





Perfu○eのインディーズ時代の活動を簡単に記すと





2002年3月  広島限定インディーズデビュー





      11月 同第2弾シングル発売





2003年3月  上京





      5月  ○EE-HIVEメンバーとして活動開始





      8月  全国インディーズデビュー





2004年3月  同第2弾シングル発売





      9月  同第3弾シングル発売





となり、やはり2002年からすでに所属事務所の管理下にあった、と考えることが自然のような気がします。


その流れの中で、メジャーデビューが既定路線として意思決定された、と。





整理すると





・ Perfu○eのメジャーデビューは既定路線であった





・ しかし、既定路線であったメジャーデビューが危うくなる状況の変化が起こり





・ 現場スタッフの行動により、レコード会社の変更という手段で危機を回避





・ メジャーデビューを果たすも一年で契約打ち切り?





ということになります。





振り返ってみると、Perfu○eというユニットは最初から最後まで所属事務所の思惑に沿った活動を強いられ、振り回され、ついには活動休止にまで追い込まれてしまった、と言えそうです。





Perfu○eは2006年12月20日に配信限定で「イ○テーションワールド」をリリースし、21日にクリスマスライブを開催、2007年の正月明けに公式サイトにて活動休止を発表し、3月14日のラストライブ「ファンサービス LAST」を最後に活動を休止。





皮肉なことにその頃から活動休止を惜しむファンたちによって動画共有サイトでの動画アップロード現象が起こり、アルバムが再び売り上げを伸ばし始める、という事態を巻き起こします。





そのことがネットの記事などで取り上げられ、僕のようなファンになった時にはすでにユニットが存在しない「遅すぎたファン」層が爆発的に増えるという異常現象が起こります。





活動再開をのぞむファンの声が大きくなるにつれ、ソロとして事務所に所属しながらも事実上活動休眠状態だった三人によって活動再開となるのではないか、という期待が膨らんだ矢先の2008年3月。





ア~チャンこと「ニシワキアヤカ」さんが事務所から離れてしまい、事実上Perfu○eの解散が確定してしまいます。





現在でも残りの二人、カシユカとノッチ、カシノユカさんとオオモトアヤノさんは事務所に所属したまま。





2008年の春頃からそれぞれソロとして活動を再開しています。





カシノさんは、活動休止とともに「何か新しいことを始めたくて」始めたブログの生真面目さが「今時珍しい真っ当な女の子による」生真面目系ブログとして評判を呼び、時おり発揮される男性への「黒い」発言、Sっぷりなどを含めて徐々にマスコミの注目を集めているようで、ブログ本のサイン会には、昔ながらの「ヲタ」系ファンが多数詰めかけ、大盛況だった、とのことです。





オオモトさんは、抜群のスタイルを生かしてファッション系雑誌などのグラビアを飾ることも増え、同時に先輩俳優の出演するドラマに出たりすることで同世代のヨシタカユ○コさんとともに所属事務所期待の若手女優としてこちらも注目を集めているようです。


お芝居になると例の「噛み癖」も出ない、とのことで、相変わらずよく分からない女の子です。





ア~チャンは。





これは、たまたまロックバンドのライブでオオモトさんに出食わした、というPerfu○eの熱心な元支持者として知られているDJウタ○さんがラジオ番組内で語ったこと、なんですが。





事務所を離れる、と言った時、当然他の二人が必死に引き留めたそうなんですが、寂しそうに笑うだけで、何も反論せず、しかし決して翻意はしなかった、ということだったようです。





カシユカにだけ告げたという「あたしはこの世界では、別の夢を探すの」という言葉の意味をめぐって、現在でもファンの間では論争が巻き起こっているようなんですが、その真意はもちろんご本人にしか分からないことです。





現在では、どの事務所にも属さないまま、プロデビューを目指して歌のレッスンを再開した、という情報もあります。





いつかまた、三人揃った姿を見られる日が来るのかどうか。


個人的に、その日を老後の楽しみとして気長に待とうかな、というのが「遅すぎたファン」によるかすかな願い、小さな夢、です。





夢というのは、叶う、叶わないを問わず、見てしまうもの。





この夢だけは、いつになっても見続けたいものです。  





▼・w・▼ノ~

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不本意な徘徊 ▽・w・▽

あ~、帰りたかった。


今日は泊まるつもりなんてまったくなくて、だからコンタクトのケアもできないという。




もちろん、自分の責任、週末の仕事の疲れがあるとわかっていながら高速バスの1000円チケットを買ってしまったから、というつまりはそれだけの理由で朝早くから起きて東京へ出て来てしまったわけですから。




なんで今日のチケットを買ったか、というと、楽しみにしていた25日の名取愛加さんのライブに家の都合で行けなくなったので、せめて高速バスが1000円の今月のうちに、もう一度くらいは東京へ来てみたかったから、なんです。




それで歩いているうちに眠気と頭痛のせいで動くのが億劫になり、巡回バスのめぐりんだかぐるりんだかに乗り、移動にもバスを使って寝過ごし、ついでだから寝過ごして着いた池袋から高田馬場までをうろついて、最後にはちょうどいい時間に到着する予定だった東京駅まで寝過ごして(遠回りを選んだせいで熟睡)また上野。




記事ではあんな風に軽く書いてますが、実際には自分に対してかなり腹を立ててまして、苛立ちを抑えるために徘徊。




僕が東京へ、まあわりと頻繁に出てくるのはまったく気晴らしのため。




普段とはまったく違う、自分の日常に関するものの何もない場所で自由に時間を使う、とただそれだけのために東京に来るわけです。


それだけのために時間を過ごすのに、東京という街はとても適しているんですね。




歩道が整備されている、歩きつかれた時のフォローとなる公共移動手段が充実している、安くておいしい食べ物屋が多い、電化製品も安い、古本屋も多い、実は緑が多い、歴史的建造物も保護されているものが多い。




上野もそうだし、根津神社は町名でいうとどこなんだろう、夜目にも鮮やかに修復、保護されていましたし、本郷通り、白山通り、春日通り、外堀通りを歩いてさすがに飯田橋駅から電車に乗り込みましたけど、歴史的建造物の中を抜けて住宅街を通って中くらいの規模の通りから大通りへと歩くと風景がパアッと広がって、体調と精神状態が万全なら、ストレスまで風景の中に拡散していくように感じられた、と思います。




今は新宿のネットカフェ。


仮眠をとって朝の5時過ぎの電車で地元まで。




最後にPerfumeネタ。




大型タイアップが取れたそうでおめでとう、チームPerfume。


たぶん原盤を含めた諸々の権利を譲り渡した上での獲得だったろうと思います。


売りにくいユニットだけに苦労も多いか、とは思いますが、活動の存続に必要な新しいファンを獲得するためのチーム一丸となった舵取りに期待しています。


あなたたちの「攻撃力」の強さを信じています。


3月からのトゥワー、ファンを含めたPerfume全員で、いいライブにしましょう ▽・w・▽

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白山通り

黒猫堂ハンサム日記 ▽・w・▽ -??.jpg



訳有り、とか書いてるとまぎらわしいですね。
え~ただちょっと色んな乗り物の中で寝過ごしてしまってるうちに、帰れ
ない時間になりまして(笑)明日も仕事だというのに、徘徊し
てる、と。
明日は五時起き。

コメントをいただいた方、お気づかいをありがとうございます。

現在、確実にエルくんの家の前をとおり、上野、本郷通り、西片町を抜
け、白山通りをまたいで小石川方面へ。

旧田町、だそうです。

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訳有り本郷通り

黒猫堂ハンサム日記 ▽・w・▽ -??.jpg



暗くてよくわからないにせよ、ここは確かに本郷通りです。
暗さは、不安な僕の心象風景だと思ってください(笑)
救いを求めてこの一枚。


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訳有り根津神社

黒猫堂ハンサム日記 ▽・w・▽ -??.jpg



僕も何故自分がここにいるのやら訳がわからないんですけど、とにかく根
津神社です。
今夜は、訳有ってマジの徘徊。
明日はどっちだ。

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上野 アメ横

黒猫堂ハンサム日記 ▽・w・▽ -??.jpg



その後、中央通りを進み続けて、神田を通過、秋葉原でちょっと買い物。
さらに進んで、上野はアメ横に。
摩利支天徳大寺にてお参りと一休み。

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久々にブラ猫堂

黒猫堂ハンサム日記 ▽・w・▽ -??.jpg



1000円の高速バスに乗って東京駅日本橋口まで。
そこから中央通りに入って三越デパートの向かい側の道をちょっと脇道
に。

昼食時、サラリーマンたちで満員の 室壱ラーメン でラン
チ。
らーめん 750円。
煮干しのだしのきいたスープ、旨しうまし。
平打ち中太麺、うまし。

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Perfumeの女神 西脇綾香の光と、影 約束された場所へ 虚の実3▼・w・▼

2007年3月を持って活動休止となったPerfu○e。





活動休止の理由として考えられる内、レコード会社からの契約打ち切り説を前回取り上げてみました。


しかし、考えてみてもメジャーデビュー一年後にすぐ契約打ち切りとなるほどの明確な理由が見出せません。





充分とは言えないまでも売り上げがあり、何がしかの利益も確保出来たいた、と考えられますし、契約2年目の伸び代、のようなものが充分に期待出来たのではなかったか、と考えられるからです。





そこで、考えうる活動休止の理由を他の方向から考えてみることにします。





他の方向のうち、まず一つはレコード会社でないなら、所属事務所から活動休止、事実上の解散を言い渡された、か。





実際に2006年のうちにレコード会社との契約が終わってしまったのか、Perfu○eのCDというのは8月発売のファーストアルバムにしてベストアルバムが最後。





12月に配信限定でリリースされた最後の音源「イ○テーションワールド」は、はるか前2004年中には、ライブで披露されていた既発表曲です。





配信前には、レコード会社との契約がそのまま続行されて新曲が発表されるのでは、という噂が流れ、ファンが期待に沸き立った、という記述が当時のファンの記事としてウェブ上に複数残されていて、Perfu○eのスタッフが、最後まで迷走を続けた様子を伺うことでができます。





迷走。


所属事務所がはたしてPerfu○eをどのように売りだそうとしていたのか、それを一言で言い表すとしたら、この言葉が一番しっくり来るように思います。





で、レコード会社の契約打ち切りがきっかけ、とされているPerfu○eの活動休止を、「レコード会社」という主語を「所属事務所」に置き換えて考えてみると。





メジャーデビュー以後、レコード会社にはあったはずのCDの売り上げや利益は、所属事務所側の場合どうだったのか。





CDの売り上げのうち、所属事務所に入るであろう取り分というのは、まずは原盤印税分12%~15%、それから作詞・作曲者への印税6%のうち、著作隣接権を管理するという理由で半分の3%分が入った、と考えられます。





前回の1枚1000円のCDとして考えると最大180円、となりますね。


さて、ここから幾らが残るか、が問題です。





通常、楽曲の著作隣接権は、作詞家、作曲家から音楽出版社へ譲渡されます。





音楽出版社へ著作隣接権を譲渡することで、権利行使の管理を任せ、音楽出版社は権利行使にかかるコストを負担する代わりに、利用許諾で得られる収入を譲渡した側とシェアする形で得ることができます。





著作隣接権の権利行使の管理とは、基本的に「楽譜の出版」「原盤の制作」「楽曲のプロモーション」となります。







作詞作曲を終えた楽曲は、原盤制作者によって録音が行われ、原盤が完成します。





CDを出す場合、レコード会社は、この楽曲を演奏したものを録音した原盤を利用してCDを制作するわけですから、原盤を利用するに当たって、楽曲の著作隣接権管理者に許諾を得る必要があります。





こういったビジネス面での交渉が、音楽著作隣接権の権利行使、となり、音楽出版社は、レコード会社と交渉して原盤の利用を許諾することで、CDの売り上げの中から原盤印税、まあ原盤使用料を得るわけです。





音楽出版社は、さらに著作隣接権を一社で管理するリスクを回避するために管理事業者に管理を委託する場合もあります。





この音楽著作権管理事業者とは、有名なところでは最近あまりいい噂を聞かない○ASRACなんかがメジャーです。


メジャーというか、新たに著作権○管理事業法が出来るまで、旧著作権法下では文化○長官から「許認可」を受けていたのが「一分野一団体」の原則からここだけだったので独占状態、現在でも複数の音楽著作権管理事業業者はいるものの、ほぼ100%に近いシェアを占めています。





ここで、Perfu○eの場合を考えてみると。





まず、作詞作曲はメジャーデビュー後の数曲をのぞいてほとんどが





作詞 木○子 さん


作曲 N田   さん





となっています。





○ASRACの作品データベースでは、出版者が基本的には、Perfu○eの所属事務所の場合が多い。





原盤制作そのものはN田さんが行なっていた、と考えられますが、その費用はPerfu○eの所属事務所が出したでしょうから原盤制作者は基本的には所属事務所となります。





メジャーデビュー以後も、一部がN田さん作詞になっただけで事情は同じ。





N田さんは一人で演奏部分、歌どり、トラックダウンを行っていたわけですから、原盤制作の費用はレコーディングスタジオを借りてバックミュージシャンを使った場合と比べると、かなり低く抑えられていた、と考えられそうですね。





なんだ、結局所属事務所もけっこう稼いでるじゃないか、という気もしますが、ここで、上記の文章の中で「基本的には」という言葉を2回使った理由が出てきます。





Perfu○eの楽曲の音楽出版社(出版者)というのは、おそらくアルバムを出す時に、だと思うのですが、かなりの曲が所属事務所からレコード会社側に移されています。





その他にも、タイアップを取れた曲などは、その曲を使用したテレビ番組を放映していたテレビ局の出版社が「出版者」として明記されていたりします。





ファーストアルバムにしてベストアルバム、そしてPerfu○e最後のCDとなった「コ○ベス」の中で所属事務所が出版者として明記されている曲は半数の6曲。





あとの3曲はテレビ局の出版社であり、残り3曲はレコード会社の親会社が保有する音楽出版社です。





これが、Perfu○eをデビューさせてから、アルバムを出すまでに所属事務所が払った、いわば犠牲。





金額を当てはめて考えてみましょう。





前回に使った、すごくざっくりとした売り上げを例にして





メジャーデビュー後に出した一枚1000円のシングルCD3枚がそれぞれ5000枚ずつ売れたとしての1500万円。





一枚3000円のアルバムが5000枚(実際には『コ○ベス』はPerfu○e解散後もじりじりと売れ続けたわけですが、発売当時は初回限定1万枚が売り切れるまで時間がかかったようなので活動休止決定までのとりあえずの5000枚です)としての1500万円。





計3000万円のうちの最大18%。





え~と、540万円。





実際には、楽曲の使用料(音楽著作権印税の6%)から○ASRACの管理手数料6%が引かれるんですけど、細かくなるのでざっくりと割愛。





で、事務所が管理出来ているのは12曲中半分なので270万円。





最大で、です。


実際には、15%も原盤印税貰えてないかもしれないし、原盤制作費も引かれるわけですから。





僕らには大金ですけど、メジャーデビュー後の売り上げとして考えたら。


マネージャーの給料も出ませんね。


もちろん、Perfu○eのメンバーにも。





インディーズ時代には、レーベルも所属事務所のものだったけれども、1000枚未到達でしたから尚更。





CDを出す場合に、レコード会社に著作隣接権が譲渡されたり、タイアップを取るためにテレビ局に譲渡されたりするのは、けっこうあることのようです。





タレントやアーティストを引受け、育成し、デビューさせ、売り込み、実際に売れるところまで持っていくためには並大抵ではない苦労と我慢、が必要とされることがお分かりいただけたのでは、と思います。





ここで、僕たちは、別の、異なった側面からPerfu○eの活動を考えてみるべきなのかもしれません。





Perfu○eがなぜメジャーデビューしてからわずか一年ほどで活動休止に追い込まれたか、だけではなく、ここまでして、所属事務所がなぜPerfu○eをメジャーデビューさせる必要があったのか、ということを。





▼・w・▼









▽・w・▽の追記




え~、音楽著作権に関する記述には、それこそ色々な著作物やウェブ上の資料、の助けを借りております。


いずれまた、これらも参考資料として紹介させていただきますが、僕の記述の中に間違いがあれば、それはもうひとえに僕の間違いであり、勘違いであり、勉強不足であります。




その時は、もう本当に、ごめんなさい。




実際にはCDの印税関係には、基本的な計算式があって(著作権印税 (税抜価格-定価×5.35%)×6%×出荷枚数×80% 、とか)それを使用して金額をはじきだすみたいなんですが、今回の記事ではわざと省略してあります。




あと、原盤権、という言葉もあるようなんですが、これ、実は業界用語で著作権法上には無い言葉、なのだそうで、何か業界特有の取り決めみたいなものがあるのかもしれません。




原盤制作についても、所属事務所とN田さんの間に入るヤ○ハチームがあるはずなんですが、これも省略してあります。




省略してあります、ばかりでさてはお前手を抜いたな、と思った方、大正解です。




もう、本当にごめんなさい。

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Perfumeの女神 西脇綾香の光と、影 約束された場所へ 虚の終 ▽・w・▽








わたしたちは、三人で並んで4年間を過ごした寮を見上げている。





真ん中にア~チャン、右にわたし、左にはノッチ。





見なくても、他の二人がどんな表情をしているか分かる。





ア~チャンはまばたきもせずにじっと見てる。





ノッチは口をへの字にしてきっと唇を結んで、でも眉毛だけは両端が下がってる。





わたしは、どんな表情をしているんだろう。


きっと、怒っているように見えるんだろうなって思う。


何も思えず、何も考えられず、ただ見上げているだけなんだけれど。





「行こう」





それでも寮から目を離さないまま、ア~チャンが言う。





ノッチがその言葉に従い、わたしが続き、言ったア~チャンが一番最後になった。





多くの荷物をひきずるようにして歩くノッチをわたしが追い抜き、そのわたしをア~チャンが追い抜く。





ア~チャンはそのまま先を急ぐように進み、ノッチは重い荷物に手間取って遅れ、わたしはそんな二人の距離が離れすぎないように、前過ぎず、後ろ過ぎない距離を保とうとしている。





「ちょっと、二人とも待ってェ、待ってクダサイ」





わたしが止まり、ア~チャンはしばらく進んでから立ち止まる。


同時にため息をついて、同時に振り向く。


まったく、最後の最後まで。





「なんであんたは、退寮の日までぎりぎりに荷物を整理せんかね」





「計画性がなさ過ぎ」





総攻撃だ。


こうなると、わたしたちは容赦がない。





「わたしたちを見て。この両手を見て。何を持っているのかな」





「あたしたちはとっくに全ての荷物を新しい家に運び終わっとる。今日はお世話になったみなさんに挨拶に来ただけなのに、あんたがまだ部屋に住んどるとは思わんかったわ」





「ア~チャン、広島弁に戻ってる」





「そりゃ家族と暮らしとれば、広島弁も出るわね」





「二人はいいよ、家族で東京で暮らすんだからさ、わたしはひとり暮らしなんだよ。運んだ荷物を整理するのだってひとりだから終わらないんだよ」





「嘘だね。おばあちゃんが出てきてるの、知ってるんだからね」





「…なんで知っとるの」





「電話もらった」





やりこめてやった。


悔しがれ、嘘つき女め。





「でもさ、頑張ったんだよ、二人と一緒に寮を出られるように頑張ったんだから。その頑張りは、認めてよ」





またそうやって犬みたいな目をする~。





結局わたしとア~チャンが一つずつ荷物を途中まで運ぶはめになった。





「重いわまったく、何が入っとるの」





「落とさないでね。プレステ3とゲーム全部」





「これは」





「そっちは落としても平気。捨ててもいいようなもんしか入ってないから」





捨ててこい!


い~や、捨ててやる。





わたしたちは、三人でいるといつもこうだ。


仲がいいねって周りの大人達から言われて、本当に仲がいいのが自慢だった。





長い間三人で活動していると色々なことがあった。





でも、ア~チャンやノッチを嫌うことなんて出来なかった。





そう出来たら、楽だったのに。


大人たちから言われて、三人でグループを組んで、表面だけ仲よくして、裏に回ったら口もきかないようなわたしたちだったらよかったのに。


そうしたら、こんな想いを、あんな想いをしなくてもよかったのに。





この三人だから、Perfu○eだったんだって、今は思う。





「ゆか」には悪いけど、ノッチがいてくれてよかった。


ア~チャンの後を追いかけてよかった。





わたしは、自分の決断を生涯誇りに思えるよ。





わたしたちは、交差点まで来ていた。





「じゃあ、ありがとう、荷物を持ってくれて」





「ここまででいいの?駅までまだけっこうあるよ」





「うん、ここでいいの」





ノッチが笑っていた。


いつも、わたしのそばにあった笑顔だった。





「ここからは、ひとりで行くよ。ひとりで歩きたいの」





「…じゃあ、はい、これ。プレステ3」





「…これ、捨てた方がいいよ。すっごく重いから」





わたしたちは、荷物を渡す。





「最後に二人に甘えられてよかった」





「よかったじゃないよ、まったく」





「へへ。まあまあ、いいじゃん、今日くらい」





両端が下がった眉毛。


八の字。


可愛くて、うらやましくて、鏡の前で真似をしたことがあった。





「あのね、提案があるんだけど。うちら、もう大人でしょ?だから、呼び方を変えない?」





「呼び方?」





「うん、ノッチとか、カシユカとかア~チャンとか、これってみんな子供の頃の呼び方でしょ。うちらもう、女子大生なんだし、これからは、アヤノって呼んでほしいの。わたしも、ふたりのこと、ユカとか、アヤカとか呼ぶから。かっこよくない?名前を呼び捨てで呼び合うのって。おっとな~ァ」





これを、マジで言ってるのがノッチなんだよな。


わたしとア~チャンは目を合わせて黙り込み、やがて笑った。





そうだねノッチ。


わたしたちはたしかに大人になったよ。


苦笑いってやつが似あうほどには。





「うん、分かった」





「あたしも」





「やった。じゃあ、またね、ユカ。またね、アヤカ」





「また大学でね、アヤノ」





「連絡するのよ、アヤノ」





アヤノはもう何も言わず、両手いっぱいの荷物を抱え、アヤノにしか出来ない綺麗なターンを見せて、歩き去った。





わたしたちに背を向けるぎりぎりのアヤノの表情をわたしは見たし、きっとア~チャンも見た。





でも、わたしたちはそのことには触れないことにした。


言葉に出さなくても、わたしたちには分かることだった。





「じゃあね、あたしはこっちだから」





「うん」





「またね、ユカちゃん」





「うん。またね、アヤちゃん」





「あは、そう呼ばれるの、久しぶりね。ねえ、ノッチさぁ、あんなこと言ってて、次に会った時、呼び方変えたことなんてぜったい覚えとらんよ」





「分かる。賭けにならないよね」





わたしたちは、笑顔のまま、別れた。





わたしは交差点に立って、ノッチは左の道を、ア~チャンは右の道を歩いている。





真ん中に一人残されたわたしは、決して振り向かない二人の背中を見て、ああ、わたしにはもう、追いかけることの出来る背中もないのだ、と気づいて、





Perfu○eの解散が決まってから





初めて





少しだけ











Perfumeの女神 西脇綾香の光と、影 虚~終




▽・w・▽ノ~

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Perfumeの女神 西脇綾香の光と、影 約束された場所へ 虚の5 ▽・w・▽

百億の光と 千億の影~千億の影








アヤカは動けなかった。


何よりも恐れていた真っ黒な「何か」が、すぐそばにあるというのに。





しかも、「それ」は、動いていた。


なお、アヤカに近づこうとするかのように、アヤカに触れようとするかのように。





漠然と丸い影のようなものの一部が、アヤカの方へ向かって伸びている。


伸びた先にあるのはアヤカの腕だ。





「何か」であり「それ」である影がアヤカに手を差し伸べているようにも見える。


そっとそおっと、とても大切な何かに出会ったように、慎重に、ゆっくりと。





やがて、アヤカは「それ」を感じた。


腕に触れた「それ」は、案外温かく、たとえて言うなら、まるで人に触れられたようであった。





アヤカに触れた瞬間から、触れたその場所から「それ」は変わっていった。





波のように揺らぎが拡がり、やがて全体が震え、蠢き、螺れ、曲がり、折れ、潰れ、膨れあがり、影が薄れ。





そして。





「それ」は、人になった。








ツカマエタ








アヤカだった。


「それ」は、アヤカになったのだ。








あたし…?





ソウ、アナタヨ。


アタシはアナタ。


アナタニナりタカッたあタシ。


アア、シャベりにくイ。


まダ、慣れナインダ





なんで…なんでこんなことが





終わったカラ。


あナたも、モウ終わったから。


ダから、あたしが近づけたの





…終わった?








アヤカは、その言葉の意味を知った。








Perfu○eが





そう、あなたももウPerfu○eじゃなくなったから。


願い続けるだけのあたしたちの中へ入ったから





あなたたちの中へ?





そう、あなた言ったでしょ?


何の夢も叶えられなかった…って


あたしたちは、あなた。


何の夢も叶えられなかった、あたし。


ねえ、でも、本当にそう思う?


あなたは、何の夢も叶えられなかったの?





そうよ、だって、あたしはもうPerfu○eじゃなくなったし、カシユカともノッチともバラバラになって、たった一人になって、もう芸能界にいられるかどうかも分からなくて。


あれを見たんでしょ?


あの夢を、あの世界を。


あたしは、あの夢を叶えられなかった。


あの場所へ、たどりつけなかった





…本当に、そう思ってる?本当の、本当に?


ねえ、あたしが今、どこにいると思う?


あなたと同じ18歳のあたしが、今どこにいるか、分かる?





どこって、ここ、寮の中だよ、事務所の、タレントの卵たちが一緒に暮らす、タレント寮。


中学校三年生の時からずっとここに住んでるじゃない。


…あなたもでしょ?





寮?ここが?








アヤカは、その時に気づいた。


自分が今何処にいるのかを。


見慣れたようで、見慣れない部屋。


その部屋の中にいる幾千、幾万、幾億とそれ以上のアヤカ。








ここは…





そう、あたしたちの部屋、ここがあたしたちの部屋よ。


18歳の今になっても暮らす、広島の実家、子供の頃から使ってる、自分の部屋。


忘れたの?





忘れてないわ、でも、ここ何か違う





そりゃあそうよ、だって、あたしたちはずっとここで暮らしていて、ここはあなたたちがいなくなったことのない、あたしたちの部屋なんだから。


分からない?


あたしたちはずっと広島にいるの。


あたしたちは、Perfu○eにはならなかったし、だから東京にも行けなかったし、18歳の今になっても実家で暮らして、ずっと広島にいるの。


今でも、歌手になることを願って、なれなくて、高校を卒業した後も何をすればいいのか分からなくて、夢を見ているの。


せめて、東京に行きたいなって。


ぱふゅー○を続けていたら、東京へ行けなかったのかなって。


もし、途中でダメになってしまっても、せめて東京に行って、自分の可能性を試してみたいなって。


それだけを願い続けているの。


あの日からずっと





あの日…





あの日、あたしたちが一人なのにおおぜいになったあの日よ。


一人から二人へ、それからあっという間に無限に増え続けたあたしたちになったあの日。


「ゆか」がいなくなった、あの日からよ!








アヤカは動けなかった。


動けないまま、自分の声を聴いていた。








あたしたちはあの日に願った。


「ゆか」が去ったのとは逆の方向へ歩きながら、一人になりたくないって。


誰か、あたしたちについてきてほしいって。


そして、あたしたちは選んだ。


一人じゃ無いなら、誰でもいいって、本当は歌も踊りもうまい「ゆか」がいいけど、そうじゃなくてもいいって。


一人にならないなら、「カシユカ」でもいいって!





…そうだ





思い出した?





そうだ、あたしは神様にお願いしたんだ。


一人にしないでくださいって、ぱふゅー○を続けさせてくださいって。


それから、耳を澄ませた。


誰か、ついてきてないかって。


足音が聞こえた。


すぐにカシユカだって分かった。


嬉しかった。


この人と一生ぱふゅー○でいようって思った。


あたしは選んだりしなかった。


「ゆか」だって、カシユカだって、いなくなったりするのは嫌だったもの。


三人揃ってぱふゅー○だねって、言ってたのに…





選ばなかった…





選べないよ、あたしたちはぱふゅー○でしょ、三人揃ってぱふゅー○なんだから。





あなたたちは、選ばなかったんだ…





じゃあ…





あたしたちは選んだ、選んだって言うか、「カシユカ」でいいやって思った。


「カシユカ」でもいいか、しょうがないなって。


歌もあんまりうまくないし、ワガママだし、練習嫌いだったけど一人になるよりはマシかなって。


ぜったいついてくるだろうなって思った。


足音も聞こえてたし。


それで、振り返ったの。





いたんでしょ?





いなかった。


あたしたちが振り向いた時には、だれもいなかった。


あたしたちが誰かの足音だと思ったのは、誰もいないスタジオの廊下にひびく自分の足音だけだったの。


あたしたちは、一人になっちゃった








アヤカは、またもや黙りこむしかなかった。


その時の気持ちが心に浮かぶようだ。


誰もいないスタジオの廊下に一人で多くの佇む姿。


絶望という言葉でも足りない絶望に心が蝕まれていく様子が、まるで「自分」に起こったことのように感じられた。








アヤノちゃんを誘わなかったの?





誘えないよ、もうぱふゅー○もなかったんだよ。


それでも、アヤノちゃんとやってみたいって先生には言ってみたんだけど





…ダメだったの?





タイプが違うねってミズノ先生に言われた。


二人でやるとすると、ちょっと違うよねって。


やっぱりもう一人誰か一緒がいいねって言われたんだけど





もう怖くて、誰にも声をかけられなかったんだね。


あたしなら、絶対そうなる





…アヤノちゃんはサチホちゃんと東京へ行ったよ。


ミズノ先生も行っちゃった。


「カシユカ」は、しばらくしたらアクターズスクールを辞めて、今でも時々連絡だけはとってるんだけど、今度東京の大学へ行くんだって。


あたしは、あたしたちは、「誰か」を選んでしまったあたしたちは、ずっとここにいるの。


ずっと、広島にいて、妹さえ東京の事務所へ入れたのに、あたしたちはずっとこの部屋にいるの。


あなたたちを夢見て。





あたし…たち





ぱふゅー○を続けたかったなあって、「ゆか」がいなくなっても「カシユカ」と二人でぱふゅー○を続けてたら東京へ行けたんじゃないかなって。


そのうちにまた、誰かを誘って三人でぱふゅー○を続けていたら。


広島にずっといるあたしたちは、そんな夢を見るの。


東京でハ○プロさんみたいなおおぜいのグループに入って、妹分としてお姉さん達から可愛がられて、でもね、売れなくて、解散させられそうになるの。





うん





解散させられそうになると、昔に出した曲が急に注目されてね、ちょっとベタだけど、でもそれで解散しなくてもいいかなってくらいに頑張るの。


頑張るんだけど、ほら、芸能界って厳しい世界だって言うじゃない?


結局、





解散しちゃうんだ





解散しちゃうの





うん





でもね、夢は叶ったんだよ、あたしたちの夢は。


あなたはね、無限にいる広島に居続けるあたしたちが、せめてもの願いを託したあなたたちなの。


あたしたちが何かを願うたびに、選ぶたびに増え続ける世界の、とても幸運なあたし。


ねえ、やっぱり思う?


自分は、何の夢も叶えられなかったって。


もっと幸せになる夢を見ることも出来ないほどに





そうよね。


あたしは、ぱふゅー○を続けられた。


東京に出てこれて、大きな事務所さんに入れて、CDを何枚も出せた





凄いよ!





メジャーデビューも出来たんだよ、けっこうマスコミの人とか集まって記者会見みたいなこともして





フラッシュも浴びた?





うん、眩しかった。


やっとプロになったって感じた。


でも、売れなかったけど





…ゴメンね、その程度までしか考えられなくて。


だって、





分かるわ、さっきのあたしと同じ。


あの夢を、あの世界を、見たくて、見たくなかった。


自分のことだって思えなくて、幸せ過ぎた。


でも、きっとあの人達にも、願いがあると思うの





いつかは、ね


あなたたちが願ったあの世界でも、何かもがうまくいくわけじゃないだろうから







うん。


あたしは、願ってる。


あなたたちが願ったように、あなたたちが選んだように





あの夢を想ってね、必ずあたしたちの誰かが叶えるように





うん、約束する





約束ね





あなたは、どうなるの





あたしは、たぶんずっとここにいるの





あたしは?





あなたは、Perfu○eじゃなくなって、この先もずっとPerfu○eじゃない。


Perfu○eは復活もしない。


そのうち、カシユカともアヤノちゃんとも会わなくなって、会っても共通の話題が少なくなって、やっぱり会わなくなる





あたしたちは、ただのアヤカになるんだ





そう、あらゆる世界の、あらゆる時間のあたしたちの多くは、ぱふゅー○でもPerfu○eでもないアヤカとして、生きていくの。


それでも、生きていくの。


願うために、叶えるために。


あたしたちの誰かが、Perfu○eであり続ける夢を叶えてくれれば、それはあたしたちの願いが叶ったことになるから。





願い続けるために





そう、願い続けるために。


あの場所へ、たどりつきたいって





あの場所…





アヤカの脳裏に、さきほどの幻視がよみがえる。





想像も出来ないほど大きな会場、満員の観客は、ライブが始まる前から興奮を抑えきれずに立ち上がる。


手拍子。


歓声。





照明が落ちて、会場をスモークが満たす。


爆音。


飛び交うレーザービーム。





トライアングル。








かっこいいね、あたしたち。





うん…元気で





ア~チャンもね








アヤカたちは広島の部屋で





アヤカたちは東京の部屋で





あらゆる自分たちに手を振り、別れを告げた。





▽・w・▽

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Perfumeの女神 西脇綾香の光と、影 約束された場所へ 虚の4 ▽・w・▽

百億の光と 千億の影~百億の光








アヤカは、鏡に映る見慣れない自分の姿を見ていた。





所属事務所の寮にある、薄いピンクでイメージを統一された、一年毎に部屋替えが行われるために、いつまでも慣れない自分の部屋。





見慣れないのは、髪の毛の色と形のせいだ。





アヤカは髪の毛を染めた。


現代風な淡い栗色、ツヤを出し、代名詞だったウェーブをかけずまっすぐに落とし、肩に触れるかどうかの長さで髪先を揃え、前髪もまっすぐに揃えた。





「よくお似合いですよ」





と、鏡越しに満足気な様子でヘアデザイナーが声をかけてきたのも分かる。





真っ黒だった頃の重たげな印象はなくなり、軽やかで、頭全体が一回り小さく見えるようになった。








よう、似合っとる








自分でもそう感じた。


こうなるだろうな、という予想通りとも言えた。





「実はね、前からおすすめしたかったんですよね、こんな感じのアレンジ。絶対に似合うって、自信もあったし」





「そうなんですか」





「ええ、でもほら、一番最初にうちに来た時に一度だけおすすめしたことありましたよね、カラーリングはどういたしますかって。あの時の反応が」





「ああ、そうか、そうですよね、ごめんなさい。絶対やめてくださいって言っちゃったんですよね、あたし」





「そ~なんですよ。だから、ああ、なにか理由が有るのかなって思って。願でもかけていらっしゃるのかなって、たまにいらっしゃるから、そういうお客様」





「願をかけて…」





「ええ、切らないでください、毛先を揃えるだけにしてくださいっていうお客様とか、長く長く伸ばして。ですから、今までと違う感じでって言われて、だからお客さま、願い事が叶ったのかなって思って。実はけっこう明るめにしてみたんですけど、いかがですか」





そう言われて、アヤカはその時も鏡の中の自分を見た。





よく、似合っていた。


18歳になったばかりの自分に相応しい、明るさと華やかさを感じた。





ヘアサロンを出て、電車に乗って寮まで戻る間に何度もショウーウィンドウや通りがかる車の窓に映る自分の姿を目にして、そのたびに、よく似合ってる、と感じた。





これが、これからの自分の姿なんだ、と思った。





Perfu○eのラストライブを終えた、もうPerfu○eではないアヤカの。





そして、自分の部屋の中で鏡の中に自分を見ていた。





「前からおすすめしたかった」





と、ヘアサロンのスタッフに言われた言葉を思い出して、アヤカはなぜか泣きそうになった。





「前から」髪の毛を染めることも出来たはずだった。




Perfu○eでなければ、別の生き方を選んだ自分であれば。





アヤカの心の中に、もっと早くから髪の毛を染めたり、親に心配をかけるようなことをしたり、夜遅くまで遊び歩いたり、今よりも少しだけ気軽で、気楽に年齢相応の人生を歩む、別の自分自身がいた。





「アヤカ」の姿は瞬く間に増えていき、気楽に生きる「アヤカ」は無限の「アヤカ」の中に埋もれていった。





それはすでに、別のもう一人などではない、数多くのアヤカだった。





数えきれないほど数多くの「アヤカ」が、あらゆる世界のあらゆる時間に存在する、アヤカの知っている「アヤカ」が、アヤカがこうありたいと望んだ「アヤカ」が、アヤカの知らない「アヤカ」が見えた。





「アヤカ」達の姿は、想像などという言葉では説明しきれないほど生々しくそこにあった。


一人ひとりの「アヤカ」の感情が、ダイレクトにアヤカに伝わってくるほどに。





歌っている「アヤカ」がいて、踊っている「アヤカ」もいた。





笑っている「アヤカ」がいて、泣いている「アヤカ」が見えた。


笑っていても泣いていても、アヤカは幸せだった。





その世界の中で、光りに包まれたあたたかい世界の中で、アヤカはPerfu○eだった。


Perfu○eが失われなかった世界で、Perfu○eのままの「アヤカ」が、アヤカが知らない曲を歌って、踊っていた。





アヤカのそばには、カシユカがいて、アヤノがいた。





ミズノがいて、ヤマモトがいて、FとOも、セキもいた。


ウチザワもいて、なぜか昨年の12月に行われたクリスマスライブとラストライブ、2回だけの付き合いに終わったマツイもいた。





今のアヤカの知らない、おおぜいのスタッフが笑顔でPerfu○eを取り囲んでいた。








これは何?


何でこんなものが見えるの?


今のあたしに、誰がこんな幸せな世界を見せるの?


これは夢なの?


あたしは鏡の前で泣きながら眠り込んでしまって、これは、そのあたしが見ている夢なの?


こんなもの見たくない、今のあたしがこんな夢をみても悲しいだけ。


惨めになるだけ。


だって、あたしは何の夢も叶えられなかったんだから








ホントウニ、ソウオモッテル?








何かがアヤカに語りかけている。


それは、アヤカの聴覚を超えて、脳に、心に、ダイレクトに伝わってくる声だった。








あれだ








アヤカは悟った。


アヤカには、幼い頃から、他の人には見えないものが見えた。





それは、誰かの手首だけだったり、顔から上の首だけだったり、薄暗がりの中でしか見えないものたちだった。





アヤカにそれが見えることは、ごく親しい者しか知らないことだった。








あれだ、あれがいるんだ。


でも、なんで今?


今見えている、これらの世界は、数多くの夢は、あれとは違っているのに。


あんなにあやふやじゃなくて、はっきりとして、生々しくて。


でも、ナニカがあたしのうしろにいる








アヤカは、迷わなかった。


思い切った動作で、一気に後ろを振り返る。





アヤカは息を呑んだ。


振り返ったアヤカのすぐ近く、鼻先に、「それ」はいた。





真っ黒な「何か」。





アヤカがPerfu○eでいたほとんどの時間、アヤカの背後にいた「何か」。





黒い影、全ての暗闇よりなお暗い影。





アヤカをただじっと見て、背後に潜んでいた「それ」が、今までにないほど距離を縮め、アヤカに忍び寄っていた。





まるで、今にもアヤカを呑み込んでしまおうか、とするかのように。





続 ▽・w・▽

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Perfumeの女神 西脇綾香の光と、影~約束された場所へ 虚の実2▼・w・▼

1998年にピークを迎えた音楽CDの売り上げは、J-ポップバブルとも言える好況期を過ぎて以降、昨年度2009年まで11年連続して売上金額を落とし、現在ではおよそ1998年度の売り上げの6割程度を維持しているに過ぎません。





その反面、音楽著作権使用料徴収額は2007年までわずかずつながらも増え続けていました。


2008年度こそ、前年比-2.4%となっていますが、「放送等」「ビデオグラム」「インタラクティブ配信」「出版」などの各項目は前年度の使用料徴収額を上回り、特に「着うた」などの「ダウンロード」に関しては徴収額が前年比139%と大幅増。





CDが売れない=音楽市場全体の売り上げの落ち込み、という単純な文脈では語れない事態に推移しています。





前回少しだけお話したように、2007年に活動を休止したPerfu○e(インターネット上「早すぎた埋葬」「飼い殺し」「才能の無駄遣い」などと所属事務所が酷評されているのはみなさん御存知の通り)は、メジャーデビューはしたものの、楽曲が「放送等」の媒体で紹介されることがほとんどなく、「インタラクティブ配信」の内、『商用配信』や『ダウンロード形式』などの収入が見込めるところまで環境が整っていませんでした。





音楽ビジネス上の売り上げは音楽CDの売り上げに頼るしかなく、頼りのCDの売り上げはシングル、アルバムとも数千枚程度。





厳しいビジネス環境の中で数千枚程度の売り上げならば、事実上の解散も致し方無し、でも、もう少しだけ待ってみても、というのが、僕を含めた「遅すぎたファン世代」全体の、もやもやした気持ち、ではないかと思うのですが。





自分なりに色々調べてみて、色々と考えてみても、どうにも心のもやもやが晴れない。





」の中では分かりやすく解散への方向付けをするために、一部で囁かれているレコード会社からの契約打ち切り説、を取り入れてみました。





取り入れてはみたんですけど、素人考えながら、どうもレコード会社、損はしてなかったんじゃないか、と思えてしょうがないんですね。





もともと、それほど期待してなかったはずです。





所属事務所のマネージメントスタッフが、昔のつてを頼って申し入れてきたメジャーデビュー。





メジャーデビューに際して、噂にのぼっていたテクノポップの大御所H野さん(ラジオ番組の中で『俺、頼まれたんだけど断っちゃって』と、発言してましたね)であるとか、ト○フェブさんというプロデューサーの起用はなく、当時はまだまだ一般的には無名に近かったN田さんの続投でしたから、これといった話題性がない。





とびきりの美少女三人組というわけでもない。





曲調も今さら感の強いテクノポップ。


何々系とはっきり区分の出来る音楽ではなく、グループでも無く、売りやすさがなかった。





本来なら、だからこそ売り込みに力を注がなければならないところなんでしょうが、Perfu○eに限って言えば、もともと売り込みにもあまりお金はかけていなかったんじゃないか、という気がします。





所属事務所のスタッフの熱意に打たれてメジャーデビューを引き受けたものの(所属事務所が大手だったことも影響していたでしょう)、売り込み方がわからなかったんじゃないか、と。





所属事務所だって分かってたとは言えなさそうですから、無理もないんですけどね。





以前にも書いたように、メジャーデビューしてイベントの仕切りが所属事務所からレコード会社に移ったことで、インディーズ時代よりも活動の頻度は下がっていましたし、地方のリリースイベントなどの場合、そこまでタレントを運んでいくのは所属事務所のマネージャーです。





北海道などの遠隔地をのぞけば、全国各地までマネージャーの運転する自動車で移動していた、という話もありましたから、おそらく、事務所などへ支払われる「助成費」もわずかだったか、無いも同然だったか、だと思われます。





つまり、経費がそれほど、かかっていなかったんじゃないか、という気がするんです。





たとえば、CDが5000枚売れた、とします。


1年間でシングルを三枚、アルバムが一枚、いずれも5000枚ずつ。





一般的にレコード会社は売り上げの内30~40%は取り分になる、ということです。





あとは小売店(25~30%)、アーティスト印税(1%)、(JASR○Cからの印税、全体で6%)、原盤印税(12~15%)、問屋など流通(10~15%)くらいが大体の内訳。





レコード会社が制作をともなっているのならば制作費を、加えて製造+宣伝にかかった経費をそれぞれ10%ずつと考えて(実際このくらいらしいです)引いても10%~20%が利益、となります(あくまでも大雑把な内訳です)。





ここで具体的に金額をあてはめていくと、シングルを単純に1000円、アルバムを3000円として。





シングル三枚で売り上げが1万5千枚とすると1500万円。


レコード会社の利益は150万~300万円。





アルバム一枚で売り上げがこれも1500万円。


同じくレコード会社の利益は150~300万円。





計300万~600万円。


宣伝や制作費は、けっこう赤字だったりするらしいですからそれを補填したとしても、まあ、数百万円は残るだろう、と。





当時のPerfu○eのCDの売り上げを考えると、シングルが想定よりも少なく、アルバムが多少大きいと思われますので、まあ大体これに近い数字だった、と考えてよいのではないか、と思います。





で、Perfu○eの所属していたレコード会社にとって、この数字というのは(この数字、金額が妥当だとして)けっこうバカに出来ない売り上げになってたんじゃないかな、という気がします。





演歌系のレコード会社、というイメージからすると、他の所属歌手のみなさんの数字もこれよりさらに大きくなる人というのは、限られていたのではなかったか、と思われるからです。





期待はしてなかったにせよ、何も、熱意に打たれてデビューを引き受けた相手を一年きっかりで契約解除にするほど悪い成績だった、とも、どうも思えないんですね。





売り込み方も分からず手探りで売り込んでみて、手応えがあるのかないのかも分からなかったにしても、です。





では、何ゆえ?





ということをもう少し、「」の世界の成り行きとはまた別に、こちらで考えていこうじゃないか、というのが今年の「」。





すでに失われてしまったユニットの「何故?」を、今さら考えて何になるんだ、という方もいらっしゃるでしょうが、とにかく、モッタイナイ、というのがPerfu○eを「いなくなってから知った」ファンの正直な気持ちですので、ご容赦を。





▼・w・▼











▽・w・▽の追記





「虚の実」も、もちろん妄想なわけなんですが、もっともらしさを出すために、使っている数字、に関しては実際のものを参考にしております。





ソースについては、全体を書き終わってから別に記事にするつもりでおりますが、なにぶんど素人が調べた数字、とんでもない勘違いなどもあるやもしれません。


その時には、それは、すみません。

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Perfumeの女神 西脇綾香の光と、影~約束された場所へ 虚の3 ▽・w・▽

アヤノはM








き、気まずい








アヤノは、またもやピンチに陥っていた。





寮内の食堂にアヤノとカシユカが二人きり、しかも、カシユカはよりによってアヤノの目の前の席に座っていた。





よりによって、というのはあくまでアヤノの主観的意見であり、二人しかいない食堂の中で同じユニットのメンバー同士がわざわざ離れて座っていたら、そちらのほうがよほど問題になるのであるが、アヤノにはそのことに気づく余裕がない。





夕飯の時間だというのに、アヤカは用事があるとかでまだ外出中、寮内に住む同年代の少女たちは、他所にレッスンに通ったり、仕事であったり、事務所にはないしょにしているがデートだったりして、誰も寮内におらず、つまりアヤノとカシユカは二人きりであり、寮内にいれば夕食の時間はおおよそ決まっているのだから、二人が食堂で出会うことはむしろ必然であった。





だのになぜ、アヤノはこの状況を気まずく思っているのか。








カッシー、黙ってると怖いんだよね、苦手だわ~








アヤノの目の前に座ったカシユカは、アヤノよりも後に黙って食堂に現れ、黙って寮父さんから夕食の乗った角盆を受け取り、黙ってアヤノの目の前の席に座り、黙ったまま食べ始め、今も食べ続け、黙り続けている。








なんか怒ってるのかなァ、でも心当たりないし、でも心当たりなくてもやっぱりカシユカ怒ってたってことたくさんあったしなァ。


聞いてみようかナ?


でも、聞いたら聞いたで、絶対「別に」って冷たく言われるし、だって今までずっとそうだったもん。


ああ、前にもこんなことあったよね、前にもっていうか、最近ずっとこうだった気がする。


昔は、ア~チャンのこと、二人でうるさいよね、とか愚痴ったりしてもっと色々と会話してたのになァ。








もの思いにふけるアヤノは、カシユカから見れば、自分もこの食堂で出会ってから黙って食べ続けているだけである、ということに気づいていない。





カシユカはカシユカで、先ほどからチラチラとアヤノの顔に視線を送ったりして、様子を伺っているようだ。





しかし、もの思いにふけるアヤノは、本日のメインディッシュである、デミグラスソースのかかったカニクリームコロッケを、まるでハワイ行きのかかったクイズの答えがその中に隠されているかのように、カニクリームコロッケの形状を崩さないままその答えだけを見ることが出来ないか、と思考をフル回転させているかのように見つめ続けていて、カシユカの視線に気づかない。





この子は一体に何を考えているのか。








あれ?マジで前にもこんなことあったよね、あれいつだったっけ。


え~と、ん~と、いや、もっと前だ、ず~っと昔。


あ。








カニクリームコロッケの中の答えが見えたようだ。


アヤノは満足げにニッコリと笑っていて、カシユカはその笑顔を眉間にシワを寄せた表情で見つめている。





「何笑ってんの」





「ええっ、何々」





「何々?じゃなくて、今笑ったよね。何を笑っていたのかな」





「笑ってた?」





「ニッコリとね」





アヤノは答えず、箸を使ってカニクリームコロッケを二つに分け、一つを口に入れた。





「おいしい」





「知ってる。わたしも食べてるから。でも、さっきなんでノッチが笑ったのかは、知らないな~」





「大したことじゃないって。大したことじゃないけどね、思い出したの。前にもこんなことあったなァって」





「こんなこと?」





「そうだよ、あったじゃん、昔、初めてア~チャンのお家で」





アヤノは身を乗り出すようにして話し始める。





「ほら、あたしとア~チャンってもともとぱふゅー○に誘われる前から仲良かったじゃん、でも、カッシーとは全然話とかしたことなくて。」





「はいはい、あの、悪夢の夜ね」





「それなのに、いきなり合宿だ~ってア~チャンのお家に泊りがけで集まることになって、まだあたしとカッシー、全然話とか出来ないのにア~チャンったらどこかに行っちゃってさ」





「携帯放り投げてよこして、パスワード分かる?だもんね」





「ホントだよ~。気まずかったよね、あの時も」





アヤノは自分の失言に気づいていない。


それを見逃すカシユカではなかった。





「ふ~ん、気まずかったんだ、今も」





「あ」





あ、じゃないだろう。


結局、アヤノのピンチは自業自得なのである。





「で、でもさ、久しぶりだよね、こうしてカッシーと二人だけでご飯を食べるなんて」





「あのね、わたしはカッシーって呼ばれるの、あんまり好きじゃない」





「じゃあ、ユカちゃん。ユッカちゃぁ~ん」





「…カッシーでお願いします」





アヤノ、反撃か。





「せっかくこうして二人になれたんだし、誓いを新たにしようよ」





「誓いって、また急に何を」





「Perfu○eは解散が決まっちゃったけど、時々でいいから、こうしてご飯を食べたりしようよ。ご飯を食べて、その時にはもっと昔みたいに色々と話をしよう。彼氏の話とかしちゃったりして」





カシユカは、笑顔の似合う少女である。


今、アヤノに向けているような笑顔が。





「ね、いいよね。それからね」





「まだあるんだ」





「もう、この人はぁ~」





「ごめん、それから?」





「それから、12月のライブ、最後かもしれないから絶対いいライブにしようね」











かしゆかはS











この子、ぜったい今気まずいとか思ってるな。





人が普通に御飯を食べに来ただけなのに、ドアを開けて中に入った時からずーーっと席に着くまでこっちのことじーーーっと見て、わざと目の前に座ってやったら、ハワイ行のクイズの答えが書いてあるみたいにコロッケばっかり見てる。





ぜったい、こっちから口をきいてやんない。





そのうちに「何か怒ってるぅ?」とか聞いてきたら、思いっきり冷たく「別に?」って答えてやろう。


どうせもう、一緒に活動する時間なんて少しなんだから。


どう思われたって構わない。





Perfu○eは解散が決まった。


Perfu○eは解散が決まった。





大事なことなので二回言いました。





レコード会社さんから契約を打ち切りたいって言われて、なんとか頑張ってみるってモッさんは言ってくれたけれども、事務所はそれから一ヶ月もしないうちに、Perfu○eの解散を決めた。





活動休止。





大人たちはそう言ったけれども、一度それぞれがソロとして頑張ってみて、と言ったけれども、売れないからってレコード会社から契約を切られたわたしたちに、事務所からさえ見放されたわたしたちに、もう一度のチャンスが巡ってくるはずがない。





ア~チャンが泣いて、ノッチでさえ泣いたけれども、わたしは泣かなかった。


泣いてやるもんかって思った。


涙の解散なんて、大人たちのシナリオに乗ってなんてやるもんか。





ずっと笑っていよう。


そう思った。


解散が決まってホッとしたんだねって、周りが勘違いするくらいに、笑顔で解散までを過ごそうって。





なのにわたしは、今こうしてこの子の前で、しかめっ面をしてコロッケを食べてる。


付け合せのキャベツだけ避けて。





ノッチは、こんなわたしのことをどう思ってるんだろう。


この子の考えていることってどうもよく分からない。





…まだ、コロッケ見てるよ。


首をかしげて、お前は蓄音機の前の犬か。





うわっ、笑ってる、気色悪っ。





「何笑ってんの」





しまった、思わず口をきいてしまった。


仕方がない、適当にやり過ごせ。





「何々?じゃなくて、今笑ってたよね。何を笑っていたのかな」





うん?


自覚が無いのか、この子は。





「ニッコリとね」





おや、シカトですか、わたくしに。





そりゃあおいしいよ、寮父さん、元シェフだもん。





「知ってる。わたしも食べてるから」





キミは何を笑っていたのかね。


どうせキミのことだから大したことじゃないのは分かってる。


ん?





「こんなこと?」





いつの話だよ、まだ覚えてたんだ。


まあ、わたしもだけど。





「はいはい、あの悪夢の夜ね」





また、懐かしい話を。


あの件に関しては、後できっちりとア~チャンには文句を言ってやったんだった。





「携帯放り投げてよこして、パスワード分かる?だもんね」





普通分からないよ、っていうか、普通他人には教えないんだよ。





え?


なんだと~。





「ふ~ん、気まずかったんだ、今も」





分かってても、はっきり言われるとムカつく。


焦ってるあせってる。


おや、話をそらそうとしてるな。





「あのね、わたしはカッシーって呼ばれるの、あんまり好きじゃない」





ファンの人から呼ばれるのだって嫌だったんだから。





…そうきたか。


油断したわ。





「…カッシーでお願いします」





屈辱。





せっかく二人にって、わたしたちは子供が巣立った後の老夫婦か。





「誓いって、また急に何を」





これをマジで言ってるのが、ノッチなんだよな。


警戒心が強くて、臆病な癖に、一度心を許すと相手にとことん甘えてきて、足元にじゃれつく子犬みたいに、振り払えない。





わたしが、どんなにキツイことを言っても、怒ったりすることもあったけど、根には持たないで、へへって笑って許してくれた。





ステージに立つと、誰よりも華やかで、人目を惹いて、輝いて、まぶしかった。


歌が上手で、踊りはもっと上手で、この人は、わたしが望むものを生まれつき全部持ってるじゃんって思うと、悔しかった。





カッコ良かった。


この人と、ア~チャンがいてくれたから、他のグループと同じステージに立っても、対バンになっても、なんにも怖くなかった。





だからノッチ。





12月のライブをいいライブにしようねって?





うん、それはわたしもそう思う。





▽・w・▽

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Perfumeの女神 西脇綾香の光と、影~約束された場所へ 虚の実 ▼・w・▼

さてさて、今年もア~チャンの誕生日企画「Perfu○eの女神 ヒカリとカゲ」を始めてみました。





今年は、みなさんも御存知の通り、2007年の3月に高校卒業を待つようにして活動を休止したPerfu○eの最後の時まで、を書こうと思ってます。





もちろんその頃、僕はPerfu○eのことなんか微塵も知らなかったわけなんですが、ファンや関係者に惜しまれながら活動休止に追い込まれるまで、を、ウェブ上の記述を検索しつつ、現在の時点で考えて行きたい、というのが今年のテーマです。





Perfu○eにとっての不幸って、実はぱふゅー○結成の時から始まっていた、と言えるのかもしれません。





ぱふゅー○が結成された2001年というのは、すでに1998年をピークとして、後は落ち込む一方の音楽CDの長期不況が始まっていて、この不況というのは2010年の現在にいたるまでずっと続いたままです。





音楽CD全体の売り上げって2009年まで11年連続で落ち込んでいるんですよね。





ただ、音楽市場そのものが冷え込んでいるわけではない。





カラオケ産業なんかはすでに音楽CD全体の売り上げを上回る額を稼いでいますし、音楽著作権使用料徴収額で言えば、CDの売り上げとは逆に、1998年から見ても、ずっと数字が大きくなっている。





インタラクティブ配信、携帯の着メロ、着うたなど、の新たな音楽メディアの台頭もありますし、特に携帯の着メロ、着うたなんかは2003年の時点で、音楽CDの売り上げよりも多くの額を稼いでいるカラオケ産業の「通信カラオケ」、これの著作権使用料徴収額よりも数十億円多くを支払っていることが明らかになっています。





ただ、全国インディーズ、メジャーデビュー時代を通じて、Perfu○eは、そこまで辿りつけていなかった。





Perfu○eの音楽ビジネスというのは、基本的に現場での手売り、でしたから著作権使用料徴収額の増加の恩恵に与ることはなく、着メロ、着うたが配信されることもなかった。





最後の最後、活動休止が決定された2006年の12月になって、ようやく音源化されていなかった2曲のうちから「イ○テーション・ワールド」が着うたとして配信され、ランキングの上位に食い込むという皮肉な状況を生み出したのも、みなさん御存知の通り。





今年も昨年に引き続き、「ヒカリとカゲ」は『』と『』の二本立てでお送りするわけなんですが、こちら『』では、2000年代の音楽状況などを素人ながら考えつつ、Perfu○eの最後の時迄を追って行きたい、と思っております。





ではでは、次回までひとまず ▼・w・▼ノ

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Perfumeの女神 西脇綾香の光と、影~約束された場所へ 虚の2 ▽・w・▽

ヤマモトの見る壁








2006年、7月中旬、渋谷にあるビルの一室。





ヤマモトの目の前、小さなテーブルをはさんだ向かい側の椅子に、担当する三人組のタレントが並んで座っている。





ヤマモトの側には、ヤマモトの他にチーフマネージャーであり、ヤマモトが所属する部署の部長でもあるFと、デスク担当のOが座っている。





6人の人間が、三人ずつ向かい合っている。





部屋の中は、適度にコントロールされたエアコンの空気で初夏の蒸し暑さが追い払われている。


6人それぞれの前に、それぞれのリクエストした飲み物が女性社員によって配られ、話し合いが、話し合いという名の刑の執行が行われようとしている。





三人の少女たちは緊張している。





ヤマモトとの話し合いのつもりで事務所まで来てみれば、彼女たちからするとめったに会うことのない事務所のお偉方まで顔を見せているのだから無理もない。





「え~、今日はどうも、わざわざ学校を早退してもらってすみませんでした。みなさんから卒業後の進路について相談を受けて、まあ、自分だけの意見でどうこう言うことの出来ることではない大事な話なので、Fさんの意見もうかがってから、今日お話しようと思ったらですね、え~、Fさんの方からもぜひこの場に出席したい、と申し出がありまして、それで、Fさんの都合もあって、この時間に、三人に来てもらったわけなんですけれども





ヤマモトの話を引き取るようにFが口を開く。





「どうも、みなさんシングルのリリースイベントで頑張ってもらって、どうもお疲れ様でした。今後もね、アルバムの発売に向けて頑張ってもらって」





ヤマモトは、Fの話を聞く三人の顔を見ている。





三人とも話をする相手の目をまっすぐに見ている。


学校の制服を着て、緊張した面持ちで話しを聞く三人の姿は、就職試験の面接のようにも見える。





「で、まあヤマモトくんのほうから、みなさんの高校卒業後の進路について相談を受けた、と聞きまして、ヤマモトくんがね、頑張っているPerfu○eのメンバーに無責任なことは言えない、責任ある返答をしたいので、と言うので、それなら私もぜひ、この場に出席させてもらって、きちんと、責任のあるお返事をしなければいけないな、と」





いよいよだ。


ヤマモトは、周りに気付かれないように、深く息を吸い込む。





「ちょうどヤマモトくんから相談を受ける少し前、かな。実はレコード会社さんのほうからも、ちょっとお話があります、ということで連絡を受けました。S木さん、メジャーデビューの時に大変にお世話になった方なんですけれども、S木さんが大事なお話がある、と。で、話が長くなってしまうので、結論から言いますと、レコード会社さんとしては、8月2日に発売されるアルバムの後、9月の契約期間満了をもって、契約を終了させていただきたい、と。そういう申し出がありました」





三人の少女が、文字どおり息を呑むのをヤマモトは見ていた。


アヤカのもらした「え」という言葉も、文字として空気中に浮かんでいるように感じる。





「我々としては、もちろん、待ってくれ、と。待ってください、まだこれからじゃないですか、と。そう言いました。ファーストアルバム発売もまだ、という現在の時点でいくらなんでも契約打ち切りはないでしょう、と。はい、そうですか、で引き取れる話じゃないんだ、とね。」








ぶん殴ってやりゃよかったんだ


胸ぐらを掴んで、壁に押し付けて、身動きがとれないようにして








「ただ、レコード会社さんも、我々のような、まあ、大きなね、芸能事務所のタレントと契約を打ち切る、というのは社内的に大きな事なので、充分な話し合いを経た結果だ、というわけです。デビューからのこの約1年というのは、試用期間だったんだ、と。僕の前任にあたるNさんやIの熱意を感じて、本来デビューをさせるのには色々な面で足りないところのあったPerfu○eの成長を見てみようじゃないか、という。」





「成長、したよね」





Fがコーヒーで喉を湿らせているわずかな合間に、それまで黙っていたOがつぶやくように語り始める。


それは、誰に向けた言葉でもないようだ。





「三人は本当に成長したよ。東京に来てからも、メジャーデビューしてからも。ワタシはずっと見てたからね。三人が頑張ってない、三人に足りないところがあるなんて、誰にも言って欲しくない。誰にも言って欲しくないけど、言う人、というか言われることってあるんだよ、この世界にいると」





部屋を、僅かな時間、沈黙が満たす。


「この世界」という言葉の意味が、6人それぞれの心のなかに滲み込んでいく。





「部長、あとは僕からいいですか。え~、部長は本当に猛抗議をしてくれたんだそうです。この季節に相手の顔が冷や汗でびっしょりとなるくらいに。でも、結論はひっくり返らなかった。僕も、まあ僕なんてレコード会社さんに抗議できる立場にはないんだけれども、イベントなんかで一緒にやってきた向こうの担当に話をきいたわけです。納得できる説明をしてほしいって」





ヤマモトは、自分をまっすぐに見つめてくる三人の、ひとりひとりの目をのぞき込むようにしながら話している。





「ロックバンドみたいだった。相手は、そう言ってました。メジャーデビューしてからは、イベントも営業も向こうに現場の仕切りは移ったわけですよね、現場に行くたびに、Perfu○e盛り上がってきてるな、ライブの様子なんて、本当に感心するくらいだ、ファンの熱気とか、メンバーがライブに臨む姿とか雰囲気とか、ロックバンドそのものだった。かっこよかったって。でも、Perfu○eはロックバンドじゃないんだ、やっぱりアイドルというか、ガールズグループで、ロックバンドそのものなら、現在の売り上げを維持出来る可能性があれば、何年か続けてもらえることも出来るんだけれども、女の子の場合だと、そうはいかない、と。はっきりと言うと、少女タレントとして更なる成長を期待出来る賞味期限があるんだ。そう言われました」





「ヤマモトくんもそうだったろうけど、到底納得出来ない。我々の気持ちとしても、実際に今までマネージメントをしてきた経験から言っても、もう一年待ってもらえれば、必ず結果が伴います。精一杯伝えたんだけれども、契約終了、というのは相手側にとってはもう決定事項で覆らないことなんだ、と。S木さんに頭を下げられて、まあ、今までのCDの売り上げの数字とか、特に今回のシングルの、そういうものを見ながらの説明を受けると、我々としても、気持ちはとにかくね、じゃあ次の曲で何千枚だった売り上げを何万枚にします、ランキングでベストテンに送り込みます、とは断言できないわけです。それが条件というわけじゃないんだけど、そのくらい言えないと、ひっくり返せる話ではなくなっていたわけです」





「これから、これからわたしたちはどうなるんですか。どうすればいいんですか」





三人の中で初めて言葉を発したのは、アヤノだった。


この子はそうだったな、とヤマモトは思った。


何を考えているのかよく分からないようでいて、いざという時にはっきりとした意志を示すのはいつも、この子だった。


裏エース、ノッチ。





「正直、難しいです。もともと今のレコード会社さんと契約が結べたのも、かなり幸運な出来事だった、と言えるくらいだから」





「じゃあ、解散ですか」





アヤノの発した「解散」という言葉に、部屋中が凍りつく。





「そういう…ことですよね。もうCDが出せなくなる、CDが出せないなら新しい曲も作れないし、イベントも打てないし、ライブだって出来ない。わたしたち、曲が作れるわけじゃないから、これ以上面倒は見てもらえないですよね、事務所さんにも」





「待って、待ってノッチ。今日はまだそういう話じゃないの。ワタシたちもまだ、そこまで考えられない。たしかにCDを出すのは難しくなる、でも、うちにはレーベルがあるから何とかなるかもしれないし、いざとなったら、今の世の中だもん、着うたとかの配信限定で新曲を発表するって手もある」





ヤマモトはOの声を聞きながら、アヤカの表情を見ていた。


必ず泣くだろう、でなければ怒り出すだろうと思っていたアヤカは、真っ青な顔色になりながら、しかし、平静さを保っている。





自分の左側に座るアヤノと、その正面側に座るOのちょうど中間地点くらいを見つめながら、時々、軽くうなづいている。





アヤカの右側に座るカシユカは、きつい表情でOを、Fを、そしてヤマモトを睨みつけるように見回している。


睨み合うつもりはなくても、ヤマモトも目を逸らしたくなかった。


目を逸らしては、メンバーから睨まれることから逃げてはいけない。


それも、マネージャーとしての、自分の仕事なのだから。





「ですから、今日はね、みなさんに高校卒業後の進路、ということで、我々としては、出来るなら、その環境にあれば大学進学をおすすめします、とそういうわけです」





▽・w・▽

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Perfumeの女神 西脇綾香の光と、影~約束された場所へ 虚の1 ▽・w・▽

アヤカの見る空





アヤカは灰色の世界を歩いていた。





学校帰りである。





視線を落とすと足元には灰色のアスファルトに覆われた地面があり、歩む左側には内側の建物を隠すように灰色のブロック塀が続き、道を隔てた右側にはガードレールがあり、ガードレールの向こう側に本来の歩道がある。





歩道には違法駐輪された自転車などがあるためにそこを歩く生徒はほとんどおらず、さらに右側にはフェンスに隔てられて私鉄の線路が並行している。





線路の上には電線が走り、電線の上には灰色の曇り空が拡がっている。





アヤカはそんな灰色の世界を一人で歩いている。








灰色ばかり、あたしの心みたいだ








アヤカは通っている高校の制服を着ている。


授業はあと一時限ほど残っていたのだが、仕事のために早退を許されたのだった。





仕事のための早退と言っても、アヤカはライブやイベントに出演するわけでも、もちろんテレビ番組の収録やラジオ放送のゲストに招かれたわけでもない。





所属事務所との、いわば進路相談のためだ。





アヤカは中学校三年生の時に広島から上京し、4年間を東京で過ごした。





Perfu○eのメンバーとして。





アヤカは2006年の今、すでに高校三年生になっている。





中学三年生で上京し、インディーズながら全国デビューを果たし、高校生になり、どうなるかも危ぶまれたメジャーデビューを果たしながら、未だにこれといったヒット曲にも恵まれず、高校生活もあと数カ月を残すばかりとなっていた。





高校を卒業したら、一体自分たちはどうすればよいのか。





所属事務所の担当マネージャーに相談してみたところ、自分にもどうなるのかよく分からないので色々な人と話しあう時間がほしい、と言われたその結果が今日出る。





知りたい、でも知るのが怖い。








CDがこんなに売れないんじゃ、どうなっても不思議はないよね








6月の末に発売されたメジャーデビュー第3弾シングル『エレクトロ○ワールド』は、有名ランキングサイトで発売初週のウィークリーチャート77位、と惨敗。





メジャーデビュー曲が99位、第二弾シングルが45位と、順調に順位を上げてきただけでなく、第二弾シングルと出会えたことでようやく自分たちに提供される曲に愛情と親近感を感じられるようになった矢先に突きつけられた現実は、アヤカ達たちPerfu○eのメンバーだけでなく、所属事務所のスタッフたちをも落胆させるに充分な結果となってしまった。





今回のシングル曲は、わずか一ヶ月後、8月の初頭に発売されるファーストアルバムにも収録されていて、ベスト盤とも言える内容のアルバム発売まで待てば、インディーズ時代の楽曲も含めてほぼ全てのPerfu○eサウンドを網羅することが出来る。





そのための買い控え、がおそらくはチャートで上位進出を果たせなかった原因だろう、というのが所属事務所、レコード会社双方のスタッフたちの見解だった。





「アルバムが売れた方が儲けも大きいんだし、8月のアルバムは絶対に売れるって。ベスト盤みたいでお得感もあるし、なんといってもファン待望のファーストアルバムなんだから。だから、そんなに落ち込むことないから」





デスク担当の女性マネージャーの慰めは、どう聞いても慰めにしか聞こえず、プロデビューしてから丸4年が経とうというのに、未だに子供をあやすように気遣われることが、アヤカをさらに落ち込ませた。





自分たちはどうなってしまうのだろう。


どこへ向かえばいいのだろう。





歌もダンスも、観客を相手にしたトークも、スキルアップのための努力なら時間も労力も厭わないできた。





決して自分たちが歌いたい歌ではない持ち歌の、いい部分を探しだすようにして歌ってきた。








自分たちの夢って何だったんだろう








最近のアヤカは、そのことばかりを考えている。


今よりも幼い頃、歌とダンスを始めたばかりの頃、自分たちが思い描いていた夢がどんな形の、どんな色の夢であったのか。





それが、思い出せないような気がする。








あたしたちの夢って、何だったんだろう








答えは出ない。


出ないはずの答えが、今日マネージャーとの進路相談で出てしまうかもしれない。





やっぱり一人で行くのは怖い。





しかし、もちろんアヤカは一人ではなかった。





ぽつんと一人だけで歩くアヤカの後ろ数メートルには、アヤカが最もこころ強く感じている仲間が歩いている。





アヤカを気遣って、近寄ることもせず、見捨てるように遠ざかることもせずに。








こんな顔してちゃいけない


あたしが灰色になってちゃいけない








アヤカは立ち止まり、笑顔を浮かべて、いつでもアヤカを気遣っている仲間を振り返る。


そこには











カシユカの見る背中








わたしの前を彼女が歩いている。





わたしは彼女の背中を見て歩いている。


何だか、あの日からわたしはずっと彼女の背中を見て歩いてばかりのような気がする。





あの日、「ゆか」がいなくなった時から。





彼女の背中は分かりやすい。





元気なときは元気な背中、落ち込んでいるときは落ち込んでいる背中、構わないでほしい時には構わないでほしい背中。





なんか、すぐに分かっちゃうんだよな。





わたしは、彼女に追いつけるのだろうか、とか考える。


彼女を気遣い、彼女の御機嫌を伺い、彼女が必要とする時に必要とするだけそばにいて、それって、彼女と肩を並べて歩いていると言えるんだろうか。





彼女の背中を見ているだけでいいのだろうか。





わたしは、なぜPerfu○eにいるのだろう。





わたしは、Perfu○eのメンバーでいたいのだろうか、それとも、彼女を支えていたいだけなのだろうか。





彼女は強い。


そして脆い。





わたしはそのことを知っている。


彼女を守るためには、彼女を知ることが必要だったから。





彼女を支えるには、彼女と同じ目線に立っていなければいけない。


彼女の強さは追従者を求めはいないし、彼女の脆さは彼女と同じだけ強くなければ守りきれるものではないのだから。





それなのにわたしは、彼女と肩を並べて歩こうともしないで、こうして彼女の背中を見ているだけだ。





Perfu○eのメンバーしての進路が決まるかもしれない、今日のこの時でさえ。





なぜ、わたしは彼女に駆け寄り、声をかけ、肩をぽんと叩いてそのまま肩を並べて歩こうとしないでいるのだろう。





彼女が、わたしが後ろを歩いていることに気づいているというのに。





だって、ほら。





ずるいくらいの明るい笑顔を浮かべて、振り向いた。








「ノッチはさぁ、ぜ~ったい一人で先に電車に乗ってるよね」








うん、それはわたしもそう思う。








アヤノの見る老婆








やっべ。





アヤノはピンチを迎えていた。





もちろんアヤノも学校帰り、電車の中。








ここ、おばあちゃん席じゃん…








シルバーシートのことである。


シルバーシートなんて大体車両の端っこにあると決まったものなのだから、座る前に気づけ、という話である。





アヤノは、あらかじめ決まっていた早退の時間と共に、現在アヤカとカシユカが歩いている道をダッシュ、目的の駅までを涼しく、快適に過ごすために確実に座れる電車(通学電車にはそういう時間の電車が必ずあるのだ)に乗り込むことに成功した。





アヤノであるから、電車の座席に座れば即爆睡である。





ベッドの中でさえこんなに寝付きが良くはない。








快適、快適








ご機嫌につぶやく、というなかなかにクオリティの高い寝言をもらしながらアヤノは至福の時を過ごしていた。





しかし、そんな時に限って、わずかな電車の揺れで目が覚めてしまうものなのだ。





まず、目に入ったのは見慣れない履物。


草履だった。





草履、白い足袋、和服の裾。





そこからじょじょにパーンアップ。





銀髪に頭部を覆われた品の良い老婆は、アヤノの方を見ることなく、窓の外に視線を送っているようだった。





アヤノは、身体ごとぐるんぐるんと左右を見回して気づいた。


間違えようがないほどに、しっかりとシルバーシートに座り込んでいた自分に。





ここで、冒頭のぼやきに戻る。





アヤノ、絶体絶命のピンチである。





もちろん、この後に控えるマネージャーとの進路相談の方がよほどのピンチになるのだが、アヤノはまだそのことを知らない。





どうする、アヤノ。


立つんだ、アヤノ。





そして、少しはこのあとのことを考えておいたほうがいいぞ、アヤノ。








ヤマモトの見る煙








マジかよ、俺が言うのかよ。





ヤマモトは、その日何度目かの言葉を心に思い浮かべる。





さきほど消したばかりだというのに、またタバコに火をつける。


担当している女の子達の前では絶対に吸わないようにしているため、買っても減ることのないタバコが、今日は見る間に本数を減らしていく。





ヤマモトは自分のデスクに座っている。


タバコを吸いながら、何度も時間を確かめている。





周囲の社員たちも、ヤマモトの落ち着かない様子に気づいてはいるものの、誰もそのことで彼をたしなめようとはしなかった。





ヤマモトさんも辛いよな。





会社も珍しく決断早かったよね、もう少しちゃんと面倒見るのかと思ってたのに。


どうせって言ったらヤマモトさんには悪いけど、どうせノーマークなんだからさ。





ヤマモトに聞こえないように配慮されたひそひそ話は、だからこそ、ヤマモトの耳まで確実に届く。





自分の口から担当しているグループのメンバーに申し渡すのって、どんな気持ちなんだろうね。





こんな気持だよ。





ヤマモトは、心の中でひそひそ話を続ける社員の胸ぐらを掴んで殴りつけた。





マジかよ。





俺が言うのかよ。





ヤマモトの目は目の前を漂うタバコの煙を追いながら、実は何も見てはいなかった。





▽・w・▽

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貢献 ▽・w・▽

音楽CDが売れない、と言われて久しいですが、たとえば現在(2月上旬)のCDシングル全体の売り上げというのは大体前年比で言うと85%、アルバム全体が94%、くらいとのことで、これは昨年の今頃の時期も前年の90%くらいだった、ということから考えても深刻な数字と言えそうですね。




1998年をピークにずっと下がり続けている売り上げの数字。




アメリカ合衆国なんかでも毎年20%くらいずつ落ち込んでいる、なんて話も聞きます。




ただ、音楽DVD市場だけは前年の同時期と比べると売り上げが188%アップしているそうです。




なぜか?




えっへん、我らがPerfumeのライブDVD




Perfume Second Tour 「直角二等辺三角形TOUR」




が、売り上げアップに貢献しているからなんであります。




初動の売り上げが3億1千万円。


これは発売初週の音楽DVD全体の売り上げが12億円ほどらしいので、なんと4分の1、25%をPerfumeのライブDVDが占めるという快挙。




もちろん、Perfumeだけではなく、同時期に発売された絢香さん(初動売り上げ2,4億円)や、この二組のDVDが発売される遥か前から売れ続けている嵐さん(この週でもまだ1億円の売り上げ!)など全体が貢献しているからであり、さらに現在テゴマスさんやマイコーのDVDなどがさらなる勢いをつけている状態、ということのようです。




ソースは、こちらの記事




http://entamegyoukainews.blog44.fc2.com/page-1.html




このページの1月21日付の記事、上から四番目のリンク。




例の、ビジネス版オリコンのウェブ記事です。




アーティスト事業の中で印税収入が占める割合というのは、アミューズの場合だとすでに10%を切っていて、売り上げの半数以上がコンサート関連(入場料やグッズ販売)で占められ、全体の25%がFCの会費他、となっているようです。




これからは、CDなどはコンサート会場に観客を呼び寄せる販促グッズ扱いになるのかもしれませんね。




会場に来ると、こんな感じの音楽をやってますよ、みたいな。




そして、その様子を収録したライブDVDの役割が益々重く、大きくなっていって、我らがPerfumeが現在すでにあるそうした流れに拍車を掛ける存在になったりするのかもしれません。




ただ、Perfumeが先鞭をつけたというわけでは、もちろんない。




ガールズユニット界でそのパイオニアとなったのは、ハロプロさんたちなんでしょう。




考えてみれば、なるほど大したものだったんだなぁ、なんてことも考えたりしてます。




面白いですな、音楽ビジネス ▽・w・▽

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くつろいだ笑顔とエルフと難民 ▽・w・▽

あれ、ムービーも更新されているじゃないか。




⊿ツアー、オープニング映像の撮影風景。




顔の前に片手をかざし、目を隠しながら、もう一方の手を重ね、重なったと思ったらもともと目を覆っていた手の方を上にずらす、という動きの撮影。




のっち→あ~ちゃん→かしゆか




の順番に撮影の様子がムービーで紹介されている。




のっちは、髪の毛を切る前だから両耳の長い犬みたいに見える。


容姿が最も大人びたのはこの人なのかな。


くしゃっと笑う顔と、「え?」と、関さんに撮影の段取りを確認する様子は子供のままなんだけど。




あ~ちゃんはリラックスしている。




友達が多い。




同性の年長者から可愛がられる。




という様子からはいかにも人懐こい、誰とでも打ち解けられるオープンハートなイメージがあるけれども「人間」という生き物に対して、最も警戒心が強いのも、Perfumeの中ではこの人なのではないか、、という気がする。




関さんの向けるレンズに対するような柔らかい表情を、他の撮影者にも向けられるようになれば、もっとこの人の美しさと愛らしさが伝わるのになぁ、と思う。




かしゆかは、関さんに対しては嫌に強気だ。




たぶん、何か弱みを握っているのだろう(笑)。




長い髪の間から耳だけをチョコっと出した姿は、あと、頭の上にとんがり帽子を乗せればエルフそのものだ。




エルフだエルフだ、と思っているとスタジオ内にいきなり難民の姿が。




スタジオにあった薄布を身体に巻きつけたオオモトヤップ・チューチャイ・アヤノーカオさん(21歳)だ。




何事?と思っていると、




「ワタシ、サムイサムイネ」




と、片言の日本語で…。




え~、いつものことながら、僕の記事の中には思わず抱きしめたくなるような罪の無い、可愛らしい嘘が混ざっております。




今回は、水野ティーチャーもゲスト出演。


麗しや、うるわしや ▽・w・▽



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激励 ▽・w・▽

もしも。




もしも誰かが、以前に撮影した携帯の写メをブログの記事にし始めたなら。




間違いなく、あ、ネタが無いんだ、と思っていい。




頑張れ、かしゆか。




モモンガネタ連発だっていいんだぞ。


たかがブログ。




PTAの会費はブログにだけ支払われているわけじゃないのだ。




あと、とりあえず、あ~ちゃんの新髪型は可愛い、ということで ▽・w・▽ノ

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ゴールドを奪え ▽・w・▽

オリコンウィークリーランキング音楽DVD部門で、発売三週目を迎えたPerfumeのライブDVD




Perfume Second Tour 2009 『直角二等辺三角形TOUR』




は、第8位。




トップテン圏内を堅持、順調に売り上げを重ねています。




発売初週に5万4千枚、二週目が5位でおそらく累計で6万枚に達したのでは、と思われますのでライブDVD4作連続ゴールドディスク獲得に向けて更なる売り上げアップを望みたいところです。




前回にも書いたのですが、シングルCDに比べて粘り腰があるというか、なかなかランキングが落ちません。




次々と強豪の新作が発売されるシングルCDとそうでないDVDの違い、があるにしてもこれは新規のファンが購入してくれている可能性が高いことを期待できる推移です。




新規ファンによる購入を裏付ける具体的な数字も出ておりまして、




http://blogs.yahoo.co.jp/takumi_no_waza_2020/20987318.html




こちらの方のブログ記事によるとアルバム「⊿」の売り上げは2010年1月18日付までで31万枚強。




ライブDVDが発売された週の売り上げでは(1月18日付)2411枚という数字になっています。




ライブDVDが発売される前、昨年の11月~12月には週の売り上げが4~500枚程度だったことを考えると、明らかにライブDVDの影響による売り上げ増加が起きているようです。




うれしいですね。




しつこいようですが、この波に乗って、そろそろ次作の発表があればいいなぁ、と(笑)。




音楽CDが売れない、と言われ続けていますが、これは1998年からずっと売り上げ全体が落ち続けている長期的な傾向のようです。




これには色々な原因が考えられます。




http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?d=0929&f=entertainment_0929_008.shtml&y=2009




http://www.hshimpo.com/jp/student_pages_new/06ensyuu1/yoshida/yoshida.doc




http://xtc.bz/index.php?ID=298




http://job.mynavi.jp/conts/2011/tok/mass/know/ent/index02.html




これらの記事などを読むと、衰退の原因は違法ダウンロードや、PC、携帯電話機種向けの配信サービスなどのせい、とばかりは言えないようですね。




僕は基本的には、ポップス、と言われるような流行歌がなくなってきている結果、なのではないか、と考えています。




爆発的な売り上げで話題を呼んで、リスナーをCDショップに誘い込むような大ヒット曲が年々少なくなってきています。


誰が聴いても楽しめる曲、というのが減っていて、音楽市場の衰退に伴って、それぞれのミュージシャンの固定ファン向けの音楽活動しか行われなくなってきている。




確実な売り上げを見込める固定ファンに向けた音楽活動、制作をしていれば、とりあえず食いっぱぐれることからは免れますから。




そうした「固定ファン向け音楽活動」によって、リスナーの棲み分けが、非常に細かく分布するようになった。




もちろん、棲み分けは複合的に、たとえばPerfumeを聴きながらストレイテナーさんを聴くという禁忌に挑む(笑)人だとか、エグザイルさんを聴きながら9mmさんを聴く人とかも、aikoさん大塚愛さんいきものががりさんを同時に聴くという、ありそうで無さそうなことをする人もいる、というようになっているのでしょうけれども。




本当の意味でのメジャーな存在が、アーティストサイドとしても、作品としても、減少してきている。




市場の売り上げと安定を保証してきた「ポップス=流行歌=大ヒット曲」が、「売れ線」だの、「ベタ」だのと言われて徒に馬鹿にされ、音楽的な価値を貶められて、制作されることさえなくなってきたこと、で音楽市場全体がマイナー化しているのではないか、という気がします。




現在、「J-ポップ」という言葉が使われる時のやや侮蔑的なニュアンスからしても。




現在は中国の歴史で言えば、群雄が割拠して旗を掲げる動乱の時代、中原がポッカリと空白地帯になっているわけですから、たとえばPerfumeがそこに「攻め」こんでいってもいいんじゃないか、という気がします。




天下を奪うためではなく、「ユニットの存続」という戦略を保ち続けるために。




アルバム「⊿」で提示され、ライブDVDの中で披露されている「Kiss And Music」からの「ニューステップ」は、非常に良質なポップスを感じさせる、優れた音楽になっている、と思います。




内懐に鋭い刃先のナイフを隠し持ちながら、笑顔を浮かべて軽やかに踊り続けるようなしたたかさ、がアルバム「⊿」の新曲群にはあるように思います。




可愛くてかっこいいPerfumeが、可愛くてかっこいい良質なポップスの担い手になってくれないかな、と。




一ファンの勝手な期待と願いを、新曲に押し付けております ▽・w・▽

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その名もヒデキ 高橋 ▽・w・▽

PSでモデルとして採用されたPerfume。


三人とも可愛く撮れてますね。




ちょっとだけあ~ちゃんが固いかな、なじみのフォトグラファーでないとまだ緊張してしまうのかもしれませんね。




今回のフォトグラファーは、ファッションビューティー界では有名な高橋 ヒデキさん。




違います違います、鬼のお面をかぶって悪だくみの最中に現れたりしません、「ひと~つ」とかも数えない。




http://shuffle.genkosha.com/event/cp/monthly_prophoto/115.html




こういう方です。


ちなみにキャノン派の方みたいです。




肌の質感を綺麗に捉えて、まるで内側からほんのり輝いているかのように仕上げてますね、さすが。




ヘア&メイクは、いつものチーム 最近はPTAムービーでもおなじみ島尻くんと、大人になったPerfumeのメイクはこの人、大須賀ねえさん。




いけね、島尻くん、この間の記事で島袋くんって間違えて書いちゃってる。




三人と他のページに写っているモデルさん達との違いは口元です。




歯を見せて笑う、というショット以外ではきちんと口を閉じてしまう三人と、笑顔ではない表情でもうすく唇を開いたモデルさんとでは、やっぱり何か表情が違って見える。




写される技術ってものがあるんですね。




表紙の北川さんはさすがに元ティーンズモデルで今でもファッション誌に登場する機会の多い人ですから、写され方も堂に入ったもの。


北川さんの4ページと、三人を見比べてみると違いがよく分かります。




でも、三人がこういう取り上げられ方をしたのがうれしくて買っちゃいました(笑)。


他には読むページがねーなー、カルチャーPSくらいか。




PTA、こう攻めてきたか、なるほど ▽・w・▽






追記




乃亜香ちゃん、女性ファッション誌で君の姿を見るなんて!


138ページを独り占めじゃないか!!!!

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旅の終わり

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万世橋を渡ってから、エヴァの絵柄のコインロッカーに荷物を預けて電気
街を二往復。
iPhone用のUSBからAC電源へ繋ぐコネクタ359円と、8G
で1360円という破格の安さのUSBフラッシュメモリーを見つ
けて購入する。
バッファロー製で2980円のDVDマルチがあったんだけど、ソ
フトがついてないという説明にビビって買わず。

博多とんこつラーメンが夕食、そこから中央通りを歩いて東京駅八重洲口
へ。
昨夜は雪で歩けなかった分も歩いた。
足が疲れました。

でも、楽しい休日、ビバ!高速バス1000円は、沼津駅から二系統で
二月中絶賛実施中です。

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ブラ猫堂日記

黒猫堂ハンサム日記 ▽・w・▽ -??.jpg



まんせい橋。
僕は子供の頃からテレビの影響を受けやすい子供でしたが、成長してから
も変わらないようです。

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寒い神保町

黒猫堂ハンサム日記 ▽・w・▽ -??.jpg



無事キッチン南海でランチ終了。
相変わらずの込みぐあい、しかし旨しうまし。

その後、ブラ猫堂をしつつ、半村良さん、星さんの初版本をゲット。
恥ずかしながらPSも。
てへ。

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だんだん手が冷たいの

黒猫堂ハンサム日記 ▽・w・▽ -??.jpg



けっこう寒いっすね。
神楽坂を横目に見て通過、飯田橋駅を過ぎて、神保町へ。
南海でランチ。

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雪の名残り

黒猫堂ハンサム日記 ▽・w・▽ -??.jpg



本当に昨夜は雪が降ったんだな、うんうん。

たっちさん、気をつけてお帰りを、なまはげちゃん、今度から大事なライ
ブの前にはお祓いに行くように(笑)、るなぶるさん、それで
いきましょう(笑)

市ヶ谷駅通過。

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雪の消えた新宿

黒猫堂ハンサム日記 ▽・w・▽ -??.jpg



驚き。
ところどころに残ってはいるものの、あれだけの雪がきえている。

歩き始め、現在防衛庁前通過。
靖国通りは、歩道が整備されていて歩きやすく、どこも視界が開けている
から好きだ。

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そして東京は晴れ ▽・w・▽

addyのライブ、よかったなぁ…




愛加さん、かっこよかったなぁ…勇気を出して声をかければよかった、でも。




僕は昨日のライブ前に渋谷の床屋さんで髪の毛を切りまして、その時に「もみあげ、どうされます?」という質問への答え方が悪かったのか(『普通に短くしてください』)、なぜかいまどきテクノカットにされてしまいまして、そのことにライブハウスのトイレに入った時に気づきました。




プラスマくん、なまはげちゃん、たっちさんは気づかってくれたのか




「黒猫さん、頭テクノッスね」




と、突っ込んではくれなかったので、僕は普通に7・3にきっちり分けられちゃったなぁ、と思っていたくらい。




待ち行く人が心なしか僕とすれ違うたびに、はっとしたように2度見するので何だろうとは思っていたんですけどね。




はは、俺、テクノぼーやだ、はは、あはははははははははは。




さて、僕はまだネットカフェにいてシャワーの順番待ちをしているところです。


夜の11時に入って12時間パックにしたのでのんびりまったりと。




チェックインした時にはどうせ明日も雪だろう、雪がふるんだろ?と半ばキレ気味な心境だったので12時間にしたんですけど、10時間でもよかったかな。




実は昨日、睡眠時間が2時間を切ってまして、なぜか?と言うと、おそらくライブへの期待とバスの時間に乗り遅れてはなんねーだ、という緊張のせい。




電車ならいつも鈍行ですから、自分の時間で動けるんですが、バスはねぇ。




バス旅行なんて久しぶりで楽しかった、というよりバスの中でもほとんど寝ておりまして、目が覚めるとキュートなお尻が痛くなってました。




到着してラーメンを食べて、ほどなく雨が降ってきてそれからテンションはだだ下がり。




新宿駅近辺から代々木駅くらいまでは歩いたんですけど靴の仲間でびちょびちょになってきたので、運良く通り道にあった渋谷ハチ公バスに乗って1時間近くかかって渋谷駅へ。




道玄坂を上ってライブハウスの場所を確認、どこで待っていたらいいのか分からないでいきなりエレベーターで6階へ行ってしまってそこはまた違う会場、スタッフオンリーの時間に入ってしまってすごすごと引き返すことになり、まだ2時間近くあったので、道玄坂に引き返して床屋さんへ。




道玄坂の惨劇とも言えるテクノカットにされる事態がありつつ、再びライブハウスの前に。




クラブエイジアの愛加さんとaddy、たぶん出演時間帯がかぶりそうな気がしてチケット売り場のお姉さんにaddyの出演時間を確認、2番目の出演です、と言われて、それならはしごしても大丈夫かな、とコンコン。




コンコン?




あ、はい。




あ、ああ、シャワー室空きました?


伝票持っていったんレジカウンターへ、はいはい、分かりました。




では、これからセクシーシャワータイムです。




実況、希望? ▽・w・▽

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addyのライブと、もう一人の歌い手、名取愛加 ▽・w・▽

僕は今、新宿にいます。


例のネットカフェでやっと暖を取っているところ。




雪になるだろう、というのは知っていたのですが、まさか積もるほど降るとは。




雨が降る、雪が降ると知ったら普段なら来ないのですが、なんと言っても今日は僕が応援したい二人の歌い手のライブが、ほぼ隣りあわせといっていいライブ会場で行われる。


来ないわけにはいかないじゃないですか。




で、結果から書いておきますと、addyのライブはがっつりと観ることが出来ました。




先に書いたように、デビューライブから2回目ということを考えれば恐ろしいほどに完成されたサウンドとパフォーマンス。




バンドとしてのアンサンブルがしっかりとしているから音に厚みがあり、さらにVJによる打ち込みが加わって心地よい分厚さが加えられています。




ギター演奏にはスピード感があり、リズム隊の安定感も抜群。




そして、ボーカルnaoが大音響のバンドサウンドの中で見せる本気の発声。




僕は目の前で見たら頭がどうにかなってしまう、と思って当初いたフロア真ん中付近から出入り口近くの壁にまで下がってaddyのステージと距離をおいていました。




関係なかった。




ボーカルnaoの歌声は、まるで僕だけのために歌っている、と勘違いしてしまいそうなほどパーソナルに聴く者の心を打ちます。


あらゆる距離を越えて、あらゆる場所と角度から、聴く者の心に侵入しざっくりと爪痕を残していきます。




大排気量高出力のエンジン=喉、を自由自在に操って観客に対する彼女のパフォーマンスは、るなぶるさんの言うとおり、これが売れもしなかったなら音楽業界に絶望するしかない、というほどに圧倒的。




セットリストは4曲、マイスペースで公開されている曲、プラス




エヴァーラスティング




と、もう一曲。




これはもう、一刻も早いワンマンライブの開催を望むしかありません。




曲数を増やし、アルバムを制作し、addyだけのサウンドを聴きに来た観客とライブを積み重ねていってほしいな、と思いました。




会場には、本日も麻由美さんがたっちさんのすぐそばに(笑)。


ほかにも関係者らしき人たちがフロア中央からaddyの演奏を見守り、楽しんでいました。




で、僕は他の出演者の方には申し訳ないんですが、すぐさま今度はクラブ エイジアへ。




入り口のドアを開け、階段を上がって受付のお姉さんに




「名取愛加さんの出演は、もう終わっちゃいました?」




と、すがるように聴くと




「愛加さん…ちょうど今演奏中です」




3500円を払って急いで中へ。




おお。




愛加さんがバンドを従えてステージに。




addyのすぐ後に聴いた愛加さんの歌声は、なんら引けをとる事のない、堂々としたものでした。




クラブとライブハウスの違いなのか、addyが出演したO-WESTと比べても、明らかに演奏が大音量にセットされているエイジアのフロアと貫き通すように愛加さんの歌声が響いてきます。




声量が豊かで、声が無理なくすっと伸びてくる。




手首の柔らかな野球の投手が投げ込んでくる回転の良いストレートのように、聴く者の心にスパンっと収まってきます。




BEE-HIVEというプロジェクトには、一体どれほどの豊かな才能の持ち主たちが集まっていたんだろう、とため息が出る思いです。




入ってすぐに1曲目が終了。




さて、2曲目は?




「ありがとうございました」




え?


ええええええええ!?




黒猫堂間に合わず。




なんか愛加さんのパフォーマンスは2曲だけだったようです。




超がっかり。




さすがにそれで出てくるわけにはいきません、愛加さんの後のビジュアル系のバンドの演奏をまず聴きました。




バンドの演奏がとにかく大音量、比べてはいけないんだけどaddyのサウンドが持つ「厚さ」ゆえの迫力、とはちょっと異なるもの。




このバンドはステージまん前、僕は今日からステージまん前の柵付近を「なまはげゾーン」と呼びことにしたのですが、その「なまはげゾーン」に陣取るファンのお姉さんたちの熱さがすばらしかった。




超高速ヘッドバンキングひねりつき、という難易度の高い技を見せてもらいました。


あれに比べたらヲタ芸なんてまだまだ(笑)。




そのバンドが終わってドリンクチケットをテキーラコークと交換して大人ぶって(大人というよりおっさんなんですが)、何とか動物園、という面白R&B系のバンドの演奏を途中まで見て退出。




渋谷駅まで歩き、山手線で新宿駅西口へ、いつものゴールデン街「凪」で、つけ麺特盛りを注文。




お店の人から




「普段からよく食べられるほうですか?麺が600g、三人分入ってるんですが」




と聴かれ




「つべこべ言わずに出しやがれ!」




と、一喝(いつものことながら僕の文章にはちょうどいい塩梅で嘘が混ざっています)。




食べきり、さらにはスープをスープ割にして完食してやりましたふははははは。




店を出ると雪の降りはさらに激しくなっていて、で、今に至る、と。




ネットカフェは何処も満席状態らしいです。




恐るべし東京の雪 ▽・w・▽

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雪の新宿

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雨は夜更け過ぎを待たず雪へと代わり、歩く足下をぐちゃぐちゃにしてく
れた。
雨の時点で今日のやる気は14%くらいに落ち込んでいたのに、これ
でさらに落ちた。

addyのライブは、僕の予想をはるかに超えてバンドとして練り上げら
れていた。
デビューからまだ二度目のライブだというのに、すでに完成されていると
言っていい。

ナオ with addy、ではなく、あくまでaddyのナ
オ。

ナオさんのボーカルを組み入れたサウンドは桁外れにぶ厚い。

楽しかったと言うよりも、恐ろしくなった。
底の知れない才能。

早く曲数を増やしてアルバムを出すべきだ。

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雨の代々木

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代々木一丁目、小田急線線路沿いに立つ、その名も。
西脇家の野望、果てなし。

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雨の新宿

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正午過ぎに新宿駅西口に到西口側にある凪を探すも見つからず、近くに
あった風来居でランチ。

しょうゆラーメンと名物たまごかけごはん。
合わせて950円。

麺は小麦粉の香りが豊かでスープにはしょうゆの香りが飲み干すまで残っ
ている。

たまごかけごはんも煮崩したチャーシューの味がよくあって旨しうまし美
味し。

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だからPerfumeって何歳? ▽・w・▽

高校生の頃の動画では17歳~24、5歳までのどの年齢にも見えたPerfumeは、現在あと少しで全員が21歳になろうとしています。




僕には、現在の彼女たちって21、2歳~28、9歳くらいまでのいずれの年齢にも見えます。




PTAスペシャル内で配布されている壁紙がありますよね、あれの三人が木目のついた火鉢を囲んでいる画像(あ~ちゃんを真ん中にして、向かって左かし、右のち)を見てみると、たとえば




左から 樫野有香(かしゆか)26歳、西脇綾香(あ~ちゃん)24歳、大本彩乃(起きなさい)26歳




なんてキャプションがついていても、そんなに不自然でもないような気がします。




いや、もちろん女性なんてメイクによってまったく見え方は違ってきますよ、僕がいうのはそうことだけではなくて、う~ん、佇まいというか。




彼女たちは、まだ幼いと言っていい年齢の頃から大人たちを相手に活動をしてきて、はじめの内こそ順調に成長しているように感じていたかも知れませんが、上京と共に状況は一変。




日の目を見るような華やかな活動が出来ないまま、貴重な思春期や青春期を過ごしてしまいます。




もっと、辛く絶望的な環境にいることを強いられる同世代の女性たちもおおぜいいるのでしょうが、やはりPerfumeの三人にとっては厳しいストレスにさらされる環境として感じられたのではないか、という気がします。




これは、ある民族についての話なんですが(ずいぶん前に読んだ本の中、誰の本だったかな、アシモフのエッセーかな?)、ある民族には非常に優秀な科学者であるとか、芸術家であるとか、企業家であるとかが割合的に多いように思われる、その理由は、みたいな話。




ある民族は、ある時期まで固有の国家を持てず、世界各地に点在している状況で常にある地域の中では少数民族であることを強いられる環境であった、と。




だから、その民族の子どもたちというは、自分や自分の家族を守るために早く大人にならざるを得なかった。


精神的な面や、知能の面などで。




その文章を書いた人は、その民族のもし特別に優れた人材を輩出する理由があるとすれば、そのような、厳しいストレスにさらされる環境にあったことが、原因の一つになっているのではないか、と考えていたようです。




で、これを無理矢理にPerfumeに当てはめてしまうとですね、Perfumeが年齢よりもやや落ち着いた印象をうけることがあるのは、彼女たちは彼女たちなりに自分たちの置かれた状況を把握していて、子供のままでいられた時間を早く通り過ぎてしまったからではないか、という気がするんです。




年齢よりも大人びた、しっかりした面を見せながら、PTAムービーなどごく親しい人達に囲まれた状況で彼女たちが見せるとても子供っぽい様子、幼気で、つい頬がゆるんでしまうような面もあるのには、もしかして、子供のままではいられなかった子供の時代を、現在まで引き伸ばしにしているからかもしれないな、という気が。




そのような多くの経験が、彼女たちの人格を損ねることなく、魅力の側面としてそのまま残っていることが、僕にはとても大切なことに思えます。




矛盾した言い方に聞こえるかも知れませんが、Perfumeの魅力の一つである、時間の連続性と非連続性、みたいなものが彼女たちの年齢不詳的な佇まいに同居していて、彼女たちは僕たちが動画の中でしか知らない少女時代の彼女たちが、たしかに現在まで成長した姿であり、同時に、いつか僕たちが出会うだろう、ちょっとだけ未来の彼女たちであるのかもしれない。




Perfumeって実は量子宇宙論的な存在だったりして、と、自分の好きなSFとPerfumeを力技で結びつけてみました。




みなさんには、Perfumeって何歳に見えますか、みなさんの暮らす20??年には? ▽・w・▽

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総統の謎にいっちょかみ ▽・w・▽

ヒロラー総統から、なぜ「彩華」から「ちゃあぽん」という呼び名になったのか、というミステリーが提出されてまして、風呂にまだお湯が張ってなかったこともあって(笑)検索してみました。




僕は一応コメント欄に、自分の経験として




「『ひさひこ』という男性や『ひさこ』という名前の女性が『チャコ』ちゃん、と呼ばれることがあったので、『さ』が『チャ』と呼び代えられることは、日本語の中でけっこうあることなのではないか」




という意味の書き込みをしました。




で、検索結果の一例がこちら、ビッグローブなんでも相談室から




http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa497206.html




ひさこ →チャコ




まさみ →マチャミ




まさあき→マチャアキ




などの実例をあげながら、名前に「さ」が入っている人を親しみを込めて呼ぶときに「チャ」に呼び代えられるのでは、という回答が寄せられています。




ぽん、も特別な親しみを込めた呼び方ですよね。




差し障りがあるのではっきりとは書きませんが、たとえば僕と○○○○さんはお互いのことを「○○ぽん」「黒ぽん」とは呼び合いませんし、呼び合うようになることも無いでしょう(笑)。




たしかあ~ちゃんが「お母さんが『ちゃあぽん』って感じだからそう呼んでたんですよ」みたいに言ってたのを聴いた覚えがあるので、明確な理由ってないのかもしれないし、筆頭の総統の推理が正しい可能性が大きいことを承知した上で、出張コメント欄として書いてみました。




大きなお世話だったらごみんなさい ▽・w・▽

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Perfumeって何歳? ▽・w・▽

さて、みなさんが初めてPerfumeを見た時、一体彼女たちは何歳に見えましたか?




僕が初めてPerfumeのことを知ったのはネット上の記事、木村カエラさんがラジオでヘビロテをかけていたアイドルユニットがあり、そのユニットがNHKACのエコリサイクルのCMキャンペーンに起用され、といった内容でした。




で、これは書いたことがあったかどうか、僕は始めPerfumeのことをハロプロかAKB48内のユニット内ユニット、と勘違いしていて、はっきり言うと思い切り馬鹿にして、と言うか先入観と偏見たっぷりのバイアスをかけて見てました。




しかもテクノ!?


今時?




テクノに関しても勘違い、僕はテクノというジャンルミュージックがクラブミュージックという未知の海洋で進化していたことなど知らず、昔々のテクノポップそのままのイメージしか持っておらず、Perfumeというユニットの抱える胡散臭さの一つ、くらいにしか思ってませんでした。




僕が初めて聴いたPerfumeの曲が「チョコレイト・ディスコ」というのは間違いないのですが、表向きYahoo動画で、ということにしてある出会いの場所も実は違いまして、それに関してははっきりと申し上げられません。




でも、そこで初めて聴いた「チョコレイト・ディスコ」の印象はすこぶる良かったんですね。




テクノって感じじゃ無かったし、曲は思い切りポップだし歌声がキュートで、その時にはあまりボーカルエフェクトなんてことも気にならなかった。




いいじゃん、で興味を持って検索の場所をニコ動に移します。




当時のニコ動というのは、なんというかワイルドでアヴァンギャルドでイリーガル(笑)、何しろ民放ゴールデンタイムのテレビドラマが放映されたその日の深夜にはもうアップロードされて、リアルタイムで観て、さらに多くのコメラーたちと一緒にツッコミを入れながらニコ動でもう一度観る、なんてことが出来た時代です。




バラエティ番組から某人気ローカル旅番組ほぼ全ての回、から映画、PV、ライブ映像とまあ何でもあり。




ですから「Perfume」と書き込んで検索するだけでわんさかわんさ、わんさかわんさ、イェーイイェーイイェイェーと色々な動画が出てきます。




そこで僕が初めて見たのは、よりによって「サマソニ07」Perfume出演場面の「音声」のみ、映像は何かの雑誌が音楽ウェブサイトに掲載された静止画像のスライドショー。


思い切った動画が堂々と(笑)、さすがにそれはコメントで嫌というほど批判されてましたが、ここからが本編。




その静止画像を初めて見た僕が感じたのは「何だこの子たち」というガッカリ感。




その画像ではあ~ちゃんはどう見ても南方系女子。


他の二人のことはほとんど覚えていないのにあ~ちゃんの画像の印象だけは今でも鮮明に覚えています。




これでアイドルなの?




今から思えばあの画像はいくら何でも、という写り方であるわけなんですが、第一印象というのは恐ろしいもの。




僕の中でPerfumeのルックスはBクラス、という評価はその時に固定されて現在でも実は更新されていません。




その出会い、以降、みなさんと同様にPerfume動画漁りの旅に出向くことになります。




僕はその時から一貫して、ネット上におけるPerfumeサウンドの有効活用としてメジャーであったらしい「アイマス動画」にまったく触れずに来ています。




先にPerfume本人たちのパフォーマンスを(動画で)観てからあれを見ると、リズムの取り方が疎らだしかったるくて見てられなかったからです。




当時ニコ動内には「bitter」「P×6」から抜粋されたPerfumeのパフォーマンス動画やのっちを主にした「BEEカメ動画」が多数存在していました。




もちろん僕はPerfumeの年齢をすでに知っていたんですが、どの動画を観てもどうも「少女」には感じられない。


「BEEカメ動画」はともかく、パフォーマンス動画に映る彼女たちは17~24、5歳くらいのどの年齢にも見えました。




ニコ動に上がっていた動画では、彼女たちは間違いなくまだ高校生であったにもかかわらず、他の同世代の女の子たちとは明らかに趣きが違う。




見た目が地味、地味という言い方に語弊があるのなら浮ついたところがない。




他のアイドルグループの女の子たちが芸能界で過ごした時間と比例してケバく、まるで水商売のお姉さんたちのようなヘア、メイクになっていくことを考えると異質。




この、Perfumeの三人の年齢に何歳くらいという確定したイメージを持てない印象は、現在までそのまま地続きにつながっています。




え~、お風呂に入るので中断 ▽・w・▽)

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