BOYSTYLEの夢の欠けら。その1▽・w・▽
さて、時計の針を2003年まで戻してみましょう。
Perfumeが中学三年生になるとともに上京してきた2003年。
BEEカメが設置された2003年です。
2003年5月3日。日本青年会館では、
BEE-HIVE revue 2003 『Honey Harmony ~蜜蜂達のはばたき~』
が開催されています。
これは、BEE HIVEのオムニバスアルバム、レコード発売記念イベント。
前回の日記に書いたメンバーのうちCandyをのぞく全員がすでに参加しています。
が、しかし。
これも前回書いたように、「BOYSTYLE」と「Buzy(COLOR、または當山奈央)」はすでにCDデビューを果たしています。
BEE HIVE構想は、当初から売り出しをかけても思うほどにはブレイクしない、この先行ガールポップグループ二つのためのもの、と考えることが自然なように思われます。
では、まずカメラをBOYSTYLEに寄せ、さらに時計の針を2002年まで戻してみましょう。
7月、彼女たちは『Boys be stylish!』でCDデビューを果たし、ガールポップグループらしく、リリースイベントに励んでいます。
また、7月13日放映の『夜もヒッパレ』(アミューズ所属のタレント三宅裕二が司会)に出演して、他のアーティストの歌を歌ったりとメディアへの露出も頑張っている模様です。
メンバーは上原香代子、川田由紀奈、田野あさ美、村川絵梨の4人。
さらにさらに時計の針は戻ります。
1998年、全国アミューズオーディションでグランプリを獲得した当時まだ小学生だったメンバーは、アクターズスクール大阪校に通っていました。
年齢を考慮して、いきなり上京させることをさせずにダンス、ボーカルのレッスンのために別の教室に3人を通わせていたアミューズは、その教室にいて将来を期待されていた村川絵梨、という少女を加えて四人組のグループを結成することにしました。
そのグループ「ai☆ai」は、2001年4月から活動を始めます。
こんなときには本当に便利、我らがウィキペディアによると、別の名義でキワモノ臭い歌を歌わされていたりしたようですが、そんな黒歴史を乗り越え、2002年7月の本格的デビューを迎えることになります。
デビュー曲『Boys be stylish!』は、ロックテイストのスピード感あふれる楽曲(興味のある方、まだようつべで観られますよ。)で、メンバーたちはデビュー曲ということで気合も一段と入り、スタンドマイクを前にして飛んだり跳ねたり、のはっちゃけぶりを見せています。
まだまだ垢抜けないものの、美少女ぞろいのガールポップグループは、事務所が期待を寄せるに充分な素材のように見えます。
事務所の期待は短いスパンのCDリリースという形になって現れました。
デビュー曲発売のほぼ2ヶ月後には早くもセカンドシングル『happiness』をリリース、さらに3ヶ月も間を空けずにサードシングル『風になって 空になって』までもリリース。
7月にデビューしたばかりのグループが、年内に3枚のシングルを発表したことになります。
しかも、PVもしっかりした構成の力作ぞろい。
期待のほどがうかがわれますね。
サードシングルでミディアムバラードに変わった曲調は4thシングル『empty world』では、再び激しくアップテンポを刻む曲調に戻り、それまでロックテイストの強かった楽曲がダンスミュージックに変更、ラップも加わって、PVの中では息の合った振り付けが見られます。
ただ、この曲のリリースが2月後半、とややペースが落ち、続く5thシングル『Promise you』になると半年経過の8月のリリースになってしまいます。
これは、「BEE HIVE」としての活動のため(BHとしてのライブ、ミュージカル公演のツアーがあったようです)、という事情があるのですが、もしかしたら売り上げも関係しているのかもしれません。
『Promise you』では、再びゆったりとしたバラードになり、曲調もよくあるアイドル歌謡に変更。
間奏部分で、ギターの音色をひずませたりしてアレンジに工夫が見られますが、別にこのグループじゃなくても、例えば某・drea○あたりが歌っても何の違和感もない曲に変わっています。
そして。
12月に発売された『mirai』。
この曲も壮大な印象が残るバラードです。
季節的にこういう曲調にしたように思えなくもないのですが、タイトル、歌詞が別れの後も未来へ向かって進もう、という内容の解散フラグとも取れるものになってしまっています。
前年の7月にデビューして3枚のCDをリリースしたBOYSTYLEは、2003年には1年で3枚のCDをリリースして終わります。
そして、翌2004年には。
BOYSTYLEの命運を分ける、ある『事件』が起こるのですが。
もう夜なんだか朝なんだか分からない時間になってしまいましたので、また次回に。
グーテンナハト▽・w・▽ノ
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