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無駄に歩く、富士川沿いとハンサム日記▽・w・▽

ハッと気づいた時には、その橋を歩いてかなり進んでいた。

道路脇、車道にくっついて川の上に渡してある、と思った幅1メートルのその橋は、右側から下を覗いても川、左側から下を覗いても川、というほとんどつり橋同然の頼りない橋だった…

週末を仕事で忙しく過ごし、世間的には3連休最後の休日となる今日はレストランも店休日。

ただし、いつもの如く、悲しくも普段の出勤時間には目覚める、という律儀さを発揮してしまい、休みになったらゆっくり朝寝を、という希望はなかなかかなえられないでいる。

これもいつもの如く、目覚めてまずはパソコンを起動する。

立ち上がる時間を待てない気短な年寄りなので、そのわずかな時間で用を足し、ひげをあたって顔を洗う。

パソコンをネットにつなぐと、ホームの画面はヤフーBB。

ニュースの項目に目を通しても大して興味を引かれる事柄も無い。
暇つぶしにYOUTUBEのまとめサイトに飛び、そこにリンク先が張ってある動画、ホラー映画の『リング2』を観て午前中を過ごす。

主演の中谷美紀も、この作品では脇役に回った松嶋菜々子も若い。
今だって充分に若いんだけど、さらに、幼い、と言っていいほど若い。
美人として生きるのってきっと大変なんだろうな、と思う。

観終わってちょうど正午。

パンでブランチを済ませて、1時くらいには病院へ父親の見舞いに行く。
ちょうど、出かける時にはすでに家にいなかった母親も着替えを持って来ているところで、看護師さんと三人がかりで、寒がる父親に肌着を着せた。

昨日から、背中や腰が痛い、と言っているらしく、身体を動かすたびに「あいたた」と、声をあげる。

おれと入れ替わるように帰った母親の代わりにしばらく付き添うことにして、痛い、という父の腰をマッサージする。

好き、というわけではないんだけど、自分以外の相手の肩もみとかマッサージってさほど苦にはならない。

理由は自分でもよく分からないんだけど、人の身体をマッサージするつもりで触っていると、大体ここだ、というツボみたいな場所が自然と分かるからかもしれない。

スーっと触っていて、ある場所に来ると指が沈み込むような感覚があって、そこを強めに押したり揉んだりして、はずすことってほとんどない。

今回も着替えを済ませた後も何分かおきに「う~ん、あいたた」とうなっていた父親がすぐに静かになった。

でも、マッサージって結局は筋肉を収縮させるわけで、運動しているのと変わらないため、同じ場所を15分以上揉み続けたりすると、筋肉疲労を起こしてしまう。
いわゆる、揉み返し、という症状がそれ。

大体の時間を自分で計ってマッサージを終え、看護師さんに湿布をお願いして見舞いを終える。

富士駅から中央病院までは、バスで来たんだけど、帰りはバスを待つのが面倒で歩き始める。

今日の第二のスケジュール、『駅から駅まで~、富士駅~富士川駅編』をスタートさせるためだ。
どうせ歩くんだから、と多分徒歩10分~15分ほどの道を歩いて富士駅前へ。

駅前商店街の中にある、『名花堂』にて『オムカレー』を食し、そこからいよいよ本格的に富士川駅を目指す。

今日のルートは、富士駅前商店街から左折して工事中の富士文化会館の近く、町名でいうと平垣町くらいから右側に美しくそびえる富士山を見つつ、ひたすら西を目指す、という分かりやすいもの。

もう二度と、下手をすれば遭難同然、どこの山中に向かっているかも分からない思いはしたくない。
函南編の挫折はトラウマとなって心に巣食っている。

でもこのルート、はっきり言って途中までは退屈。
上下一車線ずつの道路があり、その両側に工場があったり住宅があったり、というどこにである風景が続くからだ。

途中で心の傷が、本当にこのルートで富士川駅にたどりつけるのか、とビクビク疑問の声を発してくるのを黙殺してひたすら歩き続け、問題の橋、多分富士川大橋だかにたどり着く。

橋の入り口付近に水神を祀った神社があるので、とりあえず挨拶代わりに入ってみる。
が、特に何もないので、すぐに境内をでて橋を渡り始める。

川の上に渡された橋から下の風景を見下ろすのって、軽くぞくぞくして気持ちがいい。

今回もしばらく、おそらく三分の一くらいの地点で下を見下ろし、ぞくぞく気分を味わってから顔をあげると、そこにはちょうど夕陽に照らされた富士山が見えた。

0007

アップ出来るかどうか、わかんないんだけど、一応写メに数枚収める。

その時。

何気なく後ろを振り返った。 
歩いている間はずっとiPodを聴いていて、他人の足音とか自転車の車輪の回る音なんかが聞取りにくいので、いつも背後には気をつけていて、その時振り返ったのも自転車が近づいてくるのが目に入ったからだった。

あれ?

後ろ、車道の向こう側じゃなくて、すぐ足元にも川が、水面が見える。
下を覗いてみて気づいた。

同じ橋梁に渡してあるものの、車道と歩道の二つの橋は、それぞれが独立した、別々の橋であることを。

今自分が立っているのが幅1メートル、両側を1.5メートルの手すりで仕切られただけの、わずかなスペースであり、その下にはコンクリートで補強された川岸か、広い川幅の大量の水があるだけ、と気づいて思い出した。

高所恐怖症気味なんだってことを。

下を覗きこんで「こえ~」なんて余裕をかましてられるのは、自分の足元にどっしりとした地面がある時だけなんだってことを。

よりによってこの橋、長い。
多分、400メートルくらいか、もっとある。

後ろを振り返ると、まだ戻った方が距離的に短い。

でも、戻ると当たり前だけど富士川駅にはたどり着けない。

アンビバレンツ。

先に進もうとする自分と、戻って足の震えを止めてしまいたい自分に分裂してしまった。

先に進むことに決めたのは、ここで引き返したら今まで歩いてきた時間と距離がもったいない、というケチくさい根性。

自分がいるのは、ちゃんとアスファルトで舗装された道路なんだ、と言い聞かせながら歩く。

でも、時々恐怖のあまり、飛び降りて楽になりたい衝動が顔を覗かせる。

『駅から駅まで~』を歩いていると必ずすれ違うおばあちゃんは、なぜかこんな橋の上にも存在した。

乳母車につかまりながら、はるか向こうから、ゆっくりゆっくり近づいてくるおばあちゃんが見えた(本当にいた)。

後ろにはその娘さん(といっても、もう初老といっていい年代)らしき女性がいて、その人もやや足が不自由そう。
すれ違ったのがちょうど橋の真ん中あたり。

自分の恐怖を忘れて、こんなお年寄り親子がこんな橋を歩いて渡らなければならないなんて、誰が世話をする人がいないのか、と思う。

何十歩かおきにやって来る足の震えをなだめすかしつつ、何とか橋を渡りきった。
渡っている途中で、このルート、二度と歩かねー、駄目、絶対、と固く心に誓った。
本当に本当に怖かった。

橋を渡ると退屈だった風景は一変した。

大きな川沿い、しかも街道跡の雰囲気が色濃く残る土地柄のせいか、建物の雰囲気からして橋の向こう側とは違う。

ちょうど住宅が老朽化して建て替えが行なわれる時期が一致していたのか、新築の、しかも豪邸、といってよい家が目立つ。

橋を渡るとすぐに見える石材屋さんの家とか、その隣のAさん、という方の黒光りする豪邸の前を通り過ぎる。

橋を渡って道路沿いにある住宅街、その背後は小高い丘陵地帯になっていて、各家の後ろに何軒かおきに、その高台に上るための、何度も折り返しになった細い道や階段が見える。

脇を通ってその道を登って行き、高台から川の風景を見下ろしたい(高所恐怖症のくせに)、という考えが頭の端をかすめるけど、もう空は夕焼けを追い払って薄い闇の幕が降りつつある。

とにかく目的地である富士川駅までの距離もよく分からないままだったので、先に進むことにした。

さっきも書いたけど、街道沿いの両側の土地はそれぞれ背後に川や高台が迫っているので面積が限られている。
それが各住宅のデザインに影響を与えていて、時々、真正面から見ると立派に見えて、横から見るとやや奥行きの薄い家があったりして、土地そのものに対する興味をかきたてられる。

しばらく進むとN農園(多分みかん農園)という看板をかけた門がありそこから延々と金網で仕切られた農園が続く。
街道沿いだけでなく、高台に向かっても土地は続いているようで、あんなところに、と驚いてしまうほど広大な農園だ。

かと思うと、なんでこんな立派な、とびっくりするくらいの大きさの公民館!がある。
どうみても市民文化会館クラスの規模とデザインだ。

そこらあたりでようやく富士川駅まであと1キロほどだ、と判明する。

橋という難関はあったものの、このルート、今までにないくらいに時間的にも距離的にも近いんじゃないか。

例によってその土地特有のスーパーがあると入ってみたり (橋のこっち側)、 と寄り道をしながらだったので、二時間近くはかかったけど、橋さえ渡ってしまえば残りの距離はたいしたことが無い。

駅までの道を歩いていると、今まで歩いてきた駅間よりも個人商店が多いことにも気づく。

橋を渡ってすぐの場所にコンビニが一軒あり、駅と逆方向に「道の駅・富士川楽座」があって、でもそのほかには大きめのスーパーらしきものが見当たらない。

ここらへんの人は日用品のまとめ買いとかどうしてるんだろう、とか考え、自動車ならば富士駅あたりまですぐだし、たしか、そう遠くないところにジャスコがあったはず、と気づく。

おれの街の駅なんて近くにコンビニさえない。
個人経営のスーパーなら二軒くらいあるけど、ほかの土地のことを心配するほど便利な街に住んでるわけじゃなかった。

すっかり暗くなった道を歩き続け、その間もずっと高台が気になりつつ、ようやく富士川駅に到着したのが五時半を過ぎて、もう六時近く。

駅のすぐ近くに小さなスーパーがあった。
入ってペット茶でも、と思って近づくと店員さんが外に出してある野菜なんかと仕舞い始めていた。
六時なのに。

なんか入る気をなくして、怪しく店の前でUターン。

シンプルな駅舎に入り、切符を購入し、富士駅より東側の東海道線の駅とはバージョンの違う自動改札(デザインがシンプル)を通って無事帰宅。

富士川付近の元街道沿いルート、気に入った。

次回は

『富士川駅~多分、新蒲原駅だか』

に決定。

それとともに、あの高台に登って…

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